劇場公開日 2015年7月4日

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「良くも悪くもこれがアベンジャーズ」アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン S.S.コロンビアさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5良くも悪くもこれがアベンジャーズ

2015年7月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

アベンジャーズはいわば「MARVEL」が数年に一度開催するお祭りのようなものだと思うんですよね。
ヒーロー達が勢ぞろいして悪に立ち向かい、戦いが終わればまた散っていくという(そして新しい仲間が加わる)お話。
そのお祭りムードに乗れる人は多少の粗は気にならないぐらい楽しいだろうし、乗れない人には不満な点が多く目に付いてしまうのでしょう。

前作に引き続き、今作も突っ込みどころは多いですよ。
「お前どうやって生還したんだよ」って突っ込みたくなるキャラとか、ボスが倒されたら一網打尽にされてしまう敵のショボさとか、そもそも超能力でウルトロンを操れば良かったんじゃないの?とかね。

前作との違いは、ホークアイが今作ではかなり重要な役回りを担っているのと(今思えばこういう次作が決まっていたから、前作では控えめな役だったんだろうけど)ブラック・ウィドウとブルース・バナーの仲が急接近していること(これも次作への布石ですね)。
あと前作では敵役のロキが非常にいい味を出していて、それが作品の良い緩衝材になっていたと思うのですが、それに比べるとウルトロンは少し中途半端な感じは否めませんでした。

まあ製作側のフォローをするなら、「ヒーローのオールスターキャスト」という性質上それぞれのキャラクターに見せ場があるような展開にしないといけないし、多少の間延びや話の粗さは大目に見てよって感じでしょうか。

一本の映画の完成度という点では「キャプテン・アメリカ」や「アイアンマン」のシリーズのほうが上だと思います。
でも少なくとも前作の「アベンジャーズ」を楽しめたという人は見に行って損のない一本だと思います。

S.S.コロンビア