「曲者揃いの救世主チームに、癖が強い監督の見事な融合」ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー willstrongさんの映画レビュー(感想・評価)
曲者揃いの救世主チームに、癖が強い監督の見事な融合
待ってましたよ、スターロード!
アベンジャーズにつながる宇宙担当班の作品と聞いて期待していましたが、これはアメコミ映画の中でも傑作。
初参加の個性的なキャラクターばかりだが、それぞれに見せ場を設け、関係性や背景を自然と織り交ぜつつ、流れるような展開をよく2時間ちょっとにまとめられたなと、その構成力に感服。
VFXも戦闘もてんこ盛りな中に散りばめられた笑いや、涙を誘う演出がうまい。また、撮り方が独特だが、一見ミスマッチとも取れる懐かしの名曲を使い、最新の映像を年配の世代から幅広い層を取り込む演出が秀逸。
設定やシナリオはそれほど突拍子もなく、受け入れやすい内容なのに、使われる道具や映像の細部にセンスが光っており、未だかつて見たことないような宇宙作品に仕上がっている。
この監督とこの作品は華麗な化学変化を起こして、洗練された作品に仕上がっている。
監督がグルート好きなのかな?ってくらいグルートがいい味出してるし、グルートファンになった。
どんどんと広がっていくマーベルシネマティックユニバースの世界観に、圧倒され期待が膨らむ中、これほどまでに広げられた大風呂敷をうまくたためるのか不安もある。
さらに参戦予定のキャラが待機しているアベンジャーズシリーズを適度な期待感で見守ろうと思う。
最後のおまけが分かる人は、40代以上と言われているが、30手前の私でも気づいた。86年公開のルーカスの黒歴史をえぐり返すのは酷だよ。
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