「単にヒーローものとしてだけでなくサスペンスものとして十分に楽しめる」キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)
単にヒーローものとしてだけでなくサスペンスものとして十分に楽しめる
キャプテン・アメリカ、ブラック・ウィドウ、そしてシールドの長官ニック・フューリーまでもがなぜ信頼する仲間たちから襲われるのか? この大筋自体サスペンス色が強いのだが、フューリーが乗るSUVが襲われるシーンや、スティーブとブラック・ウィドウが敵の目を掻い潜って逃走するシーンは息を呑む。単に善と悪のド派手な攻防を描くこれまでのヒーロー物とは一線を画す面白さがあちらこちらに潜む。
予告篇でヘリキャリアーが落ちていくシーンがあるが、本篇を観るとシールドが新たに開発した防衛システムと関係があることがわかり撃墜されたことに納得。それにしても落ちるさまに重量感があり、このシリーズのVFXの技術の高さには惚れ惚れする。
さらに、逃避行の合間に挿入されるキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースとブラック・ウィドウの微妙な関係が物語に厚みを加える。この二人の間に愛が芽生えるのか、お楽しみを追加した脚本がなかなかシャレている。
そして最強の暗殺者は何者なのか? それは暗殺者の呼称でもあるサブタイトルが大きな秘密を握っている。次作への期待の持たせ方も上手い。
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