「最終決戦にあの衣装を着る心意気に感動せよ」キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー しんざんさんの映画レビュー(感想・評価)
最終決戦にあの衣装を着る心意気に感動せよ
オープニング。
一人の男が、明らかに他と違うスピードのランニングで、次々に追い抜いていく。「左から失礼」
この時点でこの男、キャプテンの身体能力、人柄を簡潔に表している。
続編のオープニングとして、満点。
ざっくりなことはまあ、他のレビュアーさんに任せて、他のことを。
オープニングで走るキャプテンは、その後も、全編走る。特に走る、という意味では、バイクなのだが、シールドの仲間からいきなりエレベータで襲撃されるシーンから、ビルからの脱出、戦闘機の追ってから逃げるシーンが圧巻。シーン最後のキャップのカット最高!
ブラック・ウィドウはヒット&ラン、不意打ちを随所に見せる。特に高速道路下のウィンター・ソルジャーへのヒット&ランは感動的。ランの後ろ姿のくびれがさらにそのカッコよさに拍車をかける。
その戦い方はしたたかではあるが、実は彼女の境遇やキャップとの会話同様、真正面から向き合うことが苦手であることも表している。
フューリー、というか、サミュエル・L・ジャクソンは今回も演説熱弁中にいきなり背後から襲われる。(俺が知る限りサメを含め4回目)
ロバート・レッドフォードはどんなにジジイになっても、役者としては、風格もないし、大根。ジャクソンとの2ショットはこっちが心配になった。
キャプテンは、ここぞ、というときに待ってましたの、コスプレ。
そうね、確かにダサいね。だけど、最終決戦でアレを美術館から持ち出して着るってところがいいんだよ。あの展開だから、
「よっ!待ってました、コスプレ!」
って拍手を送れるんだよな。
ヒーローもの、というか、政治アクションものとして、007的な雰囲気もあり、「ヒート」のような銃撃戦もあり、ぐっとくるとことで、コスプレ、こりゃ面白いはずだ。