「真の”愛国者”とは何か。 懐かしい香りのするポリティカル・スリラー映画。」キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
真の”愛国者”とは何か。 懐かしい香りのするポリティカル・スリラー映画。
スーパーヒーローが一堂に会するアメコミアクション映画「MCU」シリーズの第9作目にして、超人兵士スティーブ・ロジャースの活躍を描く『キャプテン・アメリカ』シリーズの第2作。
NY襲撃事件の後もS.H.I.E.L.D.に所属し任務を果たしていたスティーブ。しかしある日突然仲間であるはずのS.H.I.E.L.D.から命を狙われる様になる。
彼らの背後に存在する陰謀に、スティーブとナターシャのコンビが挑む。
監督は、当時テレビドラマ業界で活躍していたアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟。本作の監督をきっかけに、MCUシリーズの中心人物となる。
○キャスト
スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ…クリス・エヴァンス。
バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー…セバスチャン・スタン。
ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ…スカーレット・ヨハンソン。
ニック・フューリー…サミュエル・L・ジャクソン。
新たなキャストとして、キャップの協力者である退役軍人サム・ウィルソン/ファルコンを演じるのは『8 Mile』『ミリオンダラー・ベイビー』のアンソニー・マッキー。
S.H.I.E.L.D.の理事、アレクサンダー・ピアースを演じるのは『明日に向かって撃て!』『スティング』の、レジェンド俳優ロバート・レッドフォード。
エンドクレジットに登場する謎の双子の兄、ピエトロ・マキシモフを演じるのは『キック・アス』シリーズや『アンナ・カレーニナ』の、名優アーロン・テイラー=ジョンソン。
同じくエンドクレジットに登場する謎の双子の妹、ワンダ・マキシモフを演じるのは『キル・ユア・ダーリン』『オールド・ボーイ』のエリザベス・オルセン。
製作はケヴィン・ファイギ。
製作総指揮はスタン・リー。
MCUシリーズの中でも、『キャプテン・アメリカ』にハズレなし!今作も面白かった!!
スーパーヒーロー映画ではあるものの、その内容は主人公が政府の陰謀に巻き込まれ命を狙われるという、80〜90年代の香りがするポリティカル・スリラー映画。
またヒーロースーツを見に纏ってこそいるが、スーパーヒーロー映画というよりはトム・クルーズやキアヌ・リーヴスが出演するような、往年のアクションスター映画という印象を受けます。
クリス・エヴァンスの肉体美を活かしたアクションシーンがとにかく素晴らしい✨クリスには次世代アクションスターの素質が十分に備わっていると思うので、今後もどんどんアクション映画に出演して欲しい!
スカヨハ演じるブラック・ウィドウもこれまで以上に活躍の場が増えており、本作ではキャップと並び主役級の扱い。
キャップとナターシャという美男美女の逃避行を見ているだけで眼福といった感じ。この2人はやっぱり華がありますね!
そして、キャップの協力者として共に戦うことになるファルコンことサム・ウィルソン。このキャラクターがカッコいい!
損得抜きでキャプテン・アメリカに協力する漢気と、笑っちゃうくらいカッコいい飛行ガジェットに惚れた❤️
映画の内容はかなり政治的なもの。
国家の安全のためという題目で政府が国民のプライバシーを侵害するという「1984年」(1949)のような監視社会化が進む現代、この映画はその是非を問うています。
星条旗を身に纏うキャプテン・アメリカが、アメリカの掲げる自由主義の為に真の愛国心を見せるというのがこの映画の見所であります!
スティーブと元恋人カーターの再会はなんとも悲しい。老婆になったカーターを見つめるスティーブの心境を考えると…。
他のヒーローとは違う、影を背負った男だからこそ、キャプテン・アメリカというキャラクターは人気があるのでしょう。自分もアベンジャーズの中ではキャップが一番好きかもです😆
ただ、タイトルにもなっているウィンター・ソルジャーの影がいまいち薄かったような気がする。
最終決戦もなんか地味で盛り上がらなかった。
このキャラクターに関しては次回に期待かな?
この作品によって、MCUの物語は大きく動き出しました。今までで一番大きな変化が起こったと言っても過言ではないかも、
ますます盛り上がるMCU。今後の展開が楽しみになってきた!!