「本当に魔法にかかったように。」アナと雪の女王 ノリミッチーさんの映画レビュー(感想・評価)
本当に魔法にかかったように。
心底楽しみました。
あれだけCMを流されたら、見たくなります。
また、あの曲が頭から抜けないんですよね、『ありの〜♪ままの〜♪』
最近のCGアニメは、完成度が高いものが多く、本作品も見事にその期待に答えてくれました。
鑑賞中も鑑賞後も満足させるこのパワーは、本当に凄いです。
高貴なお姫様ではなく、活発的な女の子がヒロインという事が、時代の世相を表しているようでユニークです。
私はオラフに釘付けでした(ピエール瀧さんの功績はとても大きい!)
映像が衝撃的です。
吹雪の中で一人さ迷う様子。
万物が凍てつく様子。
魔法を具現化する様子。
CG技術云々ではなく、とにかく鑑賞者を魅了してくれるのです。
それは、TDLのパレード・ショー・イベントのように、この作品も『夢を与える』コンセプトである事を証明しているのではないでしょうか。
子供の頃に、雪が降る様を何時間も、ボーッと窓から眺めていた事があります。
それと同じように、魔法のシーンもずっと見ていたいと思いましたよ。
クライマックスまで、心地好いテンポで物語が展開するので、退屈に感じる事はありません。
設定等にちょっとした粗もありますが、それを補っても余りある楽しさが、『ギュッ!』と詰め込んであります。
また、少女趣味や子供向けとの偏見で見ないとしたら、それは本当に勿体ないと思います。
この作品が、至福の夢の時間を与えてくれた事に、私は感謝しています。
個人的には吹替がオススメです。
俳優陣が上手くて、違和感が無い事と、画面から一瞬でも目を離して欲しくないためです。
一つだけ気になった事は、キャラクターに既視感を覚え、人物像が掴みずらいと感じた事です。
ディズニーアニメなので、仕方ないのかも知れませんが。
あのメロディが、頭から離れない方にオススメです。