「惑星直列の影響で浅野忠信が消えた!? ダークな世界観が空回りしているような…。」マイティ・ソー ダーク・ワールド たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
惑星直列の影響で浅野忠信が消えた!? ダークな世界観が空回りしているような…。
スーパーヒーローが一堂に会するアメコミアクション映画「MCU」シリーズの第8作にして、神の国”アスガルド”の王子ソーの活躍を描く『マイティ・ソー』シリーズの第2作。
全世界の消滅を目論むダークエルフのマレキスに、ソーと仲間達が立ち向かう。
○キャスト
ソー…クリス・ヘムズワース。
ジェーン・フォスター…ナタリー・ポートマン。
ロキ…トム・ヒドルストン。
オーディン…アンソニー・ホプキンス。
ヘイムダル…イドリス・エルバ。
ホーガン…浅野忠信。
キャプテン・アメリカ?…クリス・エヴァンス。
新たなキャストとして、珍品の蒐集家コレクターを演じるのは『ユージュアル・サスペクツ』『スナッチ』の、オスカー俳優ベニチオ・デル・トロ。
製作はケヴィン・ファイギ。
製作総指揮/原作はスタン・リー。
相変わらずMCUの世界は滅亡の危機を迎えております。
今回の敵は9つある世界全てを消滅させようとしているダークエルフのマレキス。
目的だけでいえば過去最大の脅威であります。
敵の規模がデカくなればなるほど、アベンジャーズ何してんねんと言いたくなるが、そこはぐっと我慢です。
まず良かった点。
トム・ヒドルストン演じるロキ!
正直ロキを見るためだけにこの映画は存在しているといっても過言ではない。
ロキが出ているだけで画面のワクワク感が格段に上がる。
逆にいえばロキが出ていない所は…ということなのですが。
クライマックスのバトルシーンも良かった。
惑星直列のためにぐちゃぐちゃになった空間での戦いはなかなか見応えがあったし迫力もGOOD👍
そして何気ないギャグシーンの面白さも良かった。やはりソーはシリアスよりもコメディの方が似合う。
とまぁ良かった点も多々ありますが、全体としては正直失敗作だと思う。滅茶苦茶つまらないという訳ではないが、だからと言って面白くはない。
まず敵の魅力のなさ。
何千年も前から世界消滅を企むスーパーパワーを持ったヤバいヤツの筈なのだが、全然強そうじゃない。ソーの雷で顔焦げるし、この人本当に強いの〜?
バトルシーンも面白くない。
クライマックスバトルは良かったが、それ以外のバトルシーンは本当に退屈。中ボスのカース戦とかなんであんなに盛り上がらないのか不思議なくらい。
クライマックスバトルも、決着の呆気なさについては一言文句を言いたい気分。
あと無駄にシリアス。
せっかくのギャグの面白さを、全体の重苦しいトーンがかき消している。シリアスでも物語が面白いければ良いのだが、この作品はそうじゃない。ただただ辛気臭いだけである。
ソーの仲間達の描写の薄さも気になった。
前作ではかなりキャラ立ちしていたウォーリアーズ・スリーやシフが本作ではほぼモブ。
特に浅野忠信なんて超序盤で凄い雑に物語から消え去ったのでビックリしました。ほとんどクビみたいなもん。なんかあったのか浅野忠信!?
ソーが地球に追放されるというお話だった前作に対し、今作ではヒロインのナタリー・ポートマンがアスガルドへ行くというお話。
そのため映画の大部分はアスガルドでの出来事なのだが、このアスガルドに魅力がない。街並みにリアルさがないのでとっても作り物っぽい。
他の舞台も荒野の世界だったりで景色的な面白さがない。せっかく色んな世界に行けるようになったのに、その設定を生かし切れていないと感じた。
今まで観てきたMCUシリーズの中ではかなり下の方な出来だと思う。
ただ、ソーやロキは魅力的なキャラクターなので次回作には期待したい。
フォローしていただいてありがとうございます!
『マイティ・ソー ダーク・ワールド』にいいねをいただいたのを見てこちらに飛んできました。
「この人本当に強いの~?」…まったくその通り!笑
ダークエルフ…何日か経つとそんな名前だったっけ、どんな見た目だっけ、何で戦ったんだっけ?レベルで、本当に、尋常じゃなく記憶に残ってません(^^;
そして浅野さん、本当にあっさり退場させられましたよね。クビ?と自分も思いました。何かあったんでしょうかね…
元々あまり喋らない設定だったし、英語がダメと判断されての退場?うーん…
アスガルドの景色がつまらんというのも凄く納得です。
確かに、ほぼCG丸出しの宮殿?城?と荒野で、視覚的な楽しみがありませんでしたね。だから記憶に残らないのかも。
思い出すキッカケをくださってありがとうございましたm(__)m