シャニダールの花のレビュー・感想・評価
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久々の和製本格SFを期待したのだが
もっとSF色が強いとかマッドサイエンスな話かと思って観たら、どちらでもなかった。勝手に「月に囚われた男」的な雰囲気を持った作品をイメージしていた。
旧石器時代のネアンデルタール人の発掘場所のひとつ、イラクのシャニダールで骨格の周りから花弁が見つかり、遺体に花を添えたものであるという学説から派生したストーリー作りになっている。人が心を持った瞬間だというのだ。
胸に咲いた花の発育と提供者の心の状態がリンクするのは、心=胸という分からないでもない発想だが、やや芸がない。
そもそも、なぜ女性にしか芽吹かないのか、なぜ彼女らが選ばれたのか、いったいどんな薬品の開発なのか、一切説明がない。
これらの謎解きが無いのでSFとしては不十分な内容になる。
研究所の所長が真実を隠して研究所の存続を図っているようだが、これも狂気というほどではなく、マッドサイエンティストとは程遠い。
植物学者・大瀧にアシスタントとして就く新人セラピスト・響子が花の魅力に取り憑かれていく過程もあっさりしていて、結局この作品が語りたかったのは何なのかよく分からないまま終わってしまう。
せめて響子にはもう少し色気のある女優を使ってほしかった。狂った愛にもならない。ギターだけは狂ったように鳴り響くが・・・。
もしかして、人が人である原点が心だとして、その心の自然回帰の謎を描こうとしたのであれば、なおさらSF作品として成立させてほしくなる。
何の話だったのか。
画面に緊張感がなく、役者が芝居しきれていない消化不良な印象を受けた。
舞台設定も浅く、物語を動かす装置がない。
登場人物の役割がはっきりしない。
細かいディテールへのこだわりが感じられない。
映像として面白みのある箇所もない。
作品はとても良かった。映画館が…
やっぱりTジョイとは相性が悪いらしい。
行く度に感じ悪いことされる。
隣のスタッフの対応も悪いようだった。
お客様並んでもおらず手あいてるのにとても横柄な態度。他のスタッフもそれをニヤニヤ笑いながら見ているだけ。ここのサービスを疑う。悪過ぎる。気分を害された。
楽しみにしていたシャニダールだったのに
。フランス映画のような観終わった後もいろいろ考えて余韻に浸れる良い作品だったのに、こんな作品をこんな所で上映するはもったいない。もっと他ですればよかったのに。
映画の冒頭の音楽が良くって少しだけ忘れさせてくれてシャニダールの世界に入り込めたからよかったけど。
Tジョイにはもう二度と行かない。
キャスティングがGood!
前半の、理詰めで進みそうな部分と、中盤の穏やかな雰囲気、後半の幻想的な要素。
綾野剛の変化が同期。
黒木華の一貫した空気感。
絵空事のような「人の胸に咲く花」しかし、これはヒトに寄生する新種のウイルスや、腫瘍に置き換えれば、ぐっと身近な物語となる。
しかしそれをあえて、リアリティのない世界へと引き込んでいった。
ハリウッド映画のように、宇宙を相手にしなくても
人間は破滅に向かうのか、永遠の世界へ導かれるのか、そういったテーマを表現できることに気づかされる。
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