「熱々ブタマン」四十九日のレシピ aceさんの映画レビュー(感想・評価)
熱々ブタマン
妻に先立たれボーとしている父と離婚の危機にある娘。暗い雰囲気の父娘の間に明るいアクセントをつける二人の若者。日系ブラジル人のハルは感情を日本語でうまく表現できない類型的存在で新鮮味がない。イモは自分の過去を引きづりながらも、常に明るく父娘をレシピの方向に導き、掃除も料理も積極的にこなし、一緒にいて飽きない存在だ。
四十九日の大宴会は大勢集まって賑やかでよかったね。でも、意地悪く考えると「ただで飲み食いできる」と集まった人もいるかもしれない。しかし、乙美にすれば生前を知る人々が多く集まってくれたことだけで満足だろう。
ある番組のCMで「なんちゃって」を付けると人間関係はうまくいくというのがある。イモは「ニャン」を付ければいいと言う。蓮司の「ニャン」が聞きたかった。
笑いは一発芸があるように一場面で笑わせることができる。泣きはプロセスが必要だ。段階を踏んで個々の琴線を刺激する場面で泣ける。だから、ハワイアンで泣けるのだ。
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