「アルバイトの風景」やくたたず kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
アルバイトの風景
男子だったらこんなアルバイトをみな経験しているような気がする。10人足らずの零細とも言える警備会社で高校生のバイトを雇ったはいいが、仲間たちも集まり3人になってしまう。こんなに要らねーよ。と、呟く社長。その言葉を聞いてテツオたちはしっかり仕事をしようと頑張るのだった。
雪道を1トントラックに乗せてもらう面々が楽しそうだし、休憩時間には車の運転を教えてもらったりする。自分にも似たような経験があるので、懐かしく思えてしまった。等身大で自然な演技の役者たち。撮り方も自然なため、リアリティを感じてしまうのです。
何か起こるかと思ったら、トラックが盗まれたということだけなのですが、高校生たちにとっては大事件。給料を貰うときも申し訳なさそうな顔をするのが印象的だ。全編モノクロームのため、雪景色がよく映える。そして、大荒れの海岸でのショットはこれから社会人になるであろう彼らに試練を与えるような雰囲気がとても似合ってるのです。
最近でもいい作品を撮っている三宅監督の長編デビューだそうで、意気込みをも感じられる一作となりました。何気ない日常を撮ると上手いんだなぁ~
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