クロユリ団地のレビュー・感想・評価
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コンテンツやキャストは良いが演出に問題。
全編を通して、
より良くできた素材を、随所に目立ってしまったツッコミどころによって活かしきれなかった作品だと考える。
怪しい団地が舞台なのは期待感があり、
色々な怪異が起きるのかと楽しみにするも、結論を先に言えば、老人と少年のみだったのはまず残念なところ。
前半の隣家の老人関連については、
怪しい音は死の直前に苦しくて壁を引っ掻いていた、と言う設定は怖くて良いが、
「死にそうな独り暮らしの老人が毎日早朝に目覚まし鳴らして何すんねん」というツッコミどころがあったり、
主人公が隣家に昼夜問わず何度も勝手に足を踏み入れる描写も不自然極まりなく、なかなか物語に入り込めず。
自分で好き好んで部屋に入っていった末に老人の霊に遭遇して騒ぐ主人公に感情移入できず、
せっかくの序盤の恐怖ハイライトとして活かされていなかった印象。
(個人的には自室に侵入される方が怖い。俳優さんの特殊メイクはまずまず。)
主人公自身の境遇と精神状態については、
それ自体を1つの怪異と見れば、恐ろしくも悲しく、とても好み。
前半の家族描写の違和感(隣人の死に関して悩む主人公への対応が淡白過ぎる・同じ台詞ややり取りが複数回ある)も納得がいき、
主人公が心を病み、妄想を抱いている不気味さは前田敦子さんの演技も含めて上手く表現されており、大変良かった。
しかし後半の少年霊との対決については、
まずなにより『少年が可愛くてよく喋るため、全く怖さがない』という、
ホラー映画における最大かつ致命的な問題があり、それが低評価の一番の要因と考える。
それを補うためか、ドアを開ける開けないの押し問答は少し緊張感があった(死んだ家族の姿と声での精神攻撃はとても良かった)が、
それさえもぶち壊にする違和感演出にツッコミ続出。
・主人公がわざわざドアの前まで行っちゃう。
・霊に返事しちゃう。
・挙げ句ドアに背中つけてモジモジしちゃう。
(↑普通悪い霊がドア開けろ言ってたら怖くてドアに近づく事もできないのでは)
・そんな主人公がドアを開けそうなのにギリギリまで止めない成宮さん。
・やめろやめろ騒いだのに最終開けちゃうのは成宮さん。
(↑逃げろーて、自分で呼び込んだくせに)
・霊媒師の本気のお祓いが全然効かない。
・ていうか霊媒師どこにいるのか分からない。玄関近くにいないから主人公を守れていない。
・主人公達の知らないうちにやられる霊媒師。
(↑もう一度言うがどこにいたのか?)
最後は少年霊のお人形さんっぷり(顔は子役俳優さん、身体は特殊造形?)に戸惑い、
主人公の、絶叫発狂床引っ掻きシーンが何故か床下からのアングルに切り替わって台無しになり大爆笑。
成宮さんが燃やされるシーンも、
あんなに短絡的ではなく、もっと絶望的な描き方があったのではないか?と首を傾げながら、
主人公は心を病んだ妄想の世界から戻って来られずバッドエンド。
映像制作を志す方は、
どこが良くてどこが改善すべき点かを学ぶための教材として見てみるのは有りかもしれない。
孤独死について考えさせられる・・・自分も含めて
隣の401号室の篠崎家に挨拶に行こうとした明日香。しかし、気配はあるが、扉から出てこない。朝は5時半に目覚ましが鳴る隣室。そして、公園で砂遊びしているみのると名乗る少年に声をかけるとおじいちゃんと一緒に住んでると言う・・・
介護士を目指す明日香は専門学校に通い、そこで老人の孤独死について考えさせられ、つい隣人の部屋を訪ね、変死体を発見してしまった。目覚ましはいったいなんだったのか?それに両親が同じ会話を毎日繰り返す・・・
遺品整理業者の笹原忍(成宮)に相談する明日香だったが、死んだ人は時間が止まっているからかかわるなと忠告を受けるだけ。
家族と一緒に住んでいたと思っていたが、中盤、実は家族が10年前にバス転落事故で全員死亡していたことが明かされる。ここまでは他のホラー映画にもあることだが・・・
おじいさんの幽霊は何度も明日香に「お前死ぬ」と告げるが、笹原の紹介で霊能者にお祓いしてもらい、おじいさんの幽霊はもう現れないと言われる・・・しかし、問題はみのるという少年の方だった(怖)。少年は13年前にかくれんぼで焼却炉に隠れ、そのまま焼却所で焼かれて死んだという・・・その後、団地で奇妙な変死事件が多発したとのこと。
日本の怪談をモチーフにしたような、これがジャパニーズホラーだ!とでも言いたいかのような内容。たしかに少年の幽霊は怖いが、それまでの変死事件をもっと描かないと恐怖感が沸かない。実は家族はいなかったんだ!という時点で終わってしまったかなぁ。
ミノルくんの演技がすごい。
内容はうーん、微妙って感じだなー。
前半の、主人公が家族が生きていると
思い込んでいるところ。
毎日同じ会話をしている奇妙さが怖かった。
後半の成宮さんの役の彼、
え、最後どうなったの?(˙꒳˙ )
と迷子になりました笑
後半はミノルくん役の子がほんとに怖かったです。
馬鹿が作ったシックスセンス
良いところはあっちゃんと成宮君がかわいい
、以上です。
悪いところはまず物語が起承転結になっておらず起転承転うんこ!!となっています。
物語のあらゆるところに、土俵返しがあるのは
飽きさせない工夫として心意気は素晴らしいです。
ですがどれもどこかで見たこと聞いたことのある薄っぺらでウケそうなもの詰めこみましたでーという浅はかさが透けてしまっており不愉快ですらありました。
それから伏線回収が雑で驚きました。
途中、霊は人の心に住むから逃げても無駄というある種突き放すような台詞があり「あぁこれは忠告と見せかけて家族が常に共にいる的なお涙ちょうだいエンドだな」と思っていたら、そんなことは一切なくただ悪霊が無双するだけでした。低く設定したハードルを軽々潜っていく吐き気を催す程創作としてレベルの低いものでした。
オチも雑にワープして呪いファイヤーという目を疑うようなもの
あくまでも個人の感想ですが、もし過去に戻れるならこのゴミを見ないように過去の自分を説得するのに三時間使っても良いと思える程度には力を持った作品だと思います。
最後だけダメ
途中まではじいさんじゃなくて、子供が原因だったのか!とか前田の家族いなかったのか!とか驚きの展開は良かったけど、最後がグダグダすぎて一気におちた。なんだこの終わり方はみたいな。
最後が残念。
前田敦子さんのアンチ、映画を身過ぎて評論家気取りになってしまった方、理屈っぽい方には面白くないかもしれませんが、私は最後の数分を除いては普通に楽しめました。
出演されている方の迫真の演技にも引き込まれました。
特に前田敦子さんの演技力は酷評されがちですが、私は素晴らしかったと思います。鬼気迫るとはあのことですね。
子供の霊も最後ではその狡猾さを曝け出して、『そこ触れてやるなよ〜嫌な奴だなぁ』
と思いました。
映画は全体的にホラー要素少なめですが、人間の悲しい内面、脆さに重点を置いて描かれているのかなぁ、という感じがしました。
怖いかどうかは個人差の大きい所でしょうが、ホラー好きの癖にチキンハートの私には程よくビクビク出来た作品です。
ただ、ラストが。
霊能力者?の方は一体なんだったんだろう…成宮さんが子供の霊に燃やされたその後は?
本当に焼き殺されてしまったの?
それともどこかで気を病んでいるの?
そこから何か話が膨らむかと思いきや、一瞬でエンディングです。
途中でストーリー作りを諦めたのかな?と疑ってしまう、尻切れトンボな印象でした。
ホラー映画は安堵して胸がスッキリするようなハッピーエンドで終わって欲しいのですが、絶望的なまでのバッドエンドですらない微妙な終わり方にモヤモヤ感が残ります。
もう少し、いまひとつ残念な、磨けば光りそうな映画でした。
頑張ってた
前田敦子と成宮寛貴が頑張ってたのは伝わってきました、
が、うーん、ほんこわ並に怖くない。
すべてが安っぽくて中途半端で理解不能。
みのる君そもそも自業自得でしょうよあんた、と言いたくなるような。
ただ、ジャパニーズホラー的な
雰囲気を楽しめた前半はよかった。
終盤のドロドロみのる君はいらなかったとしか言えない。
友達から誘われて渋々見に行ったけれど
お金かえしてー(´▽`)って感じでした。
やっぱりホラーは洋画じゃなくちゃ………
ホラーが行方不明
前田敦子のアイドル分を削ぎ落とし、イマイチ可愛く無い部分を全面に押し出した演技が、彼女の女優力なのか、それとも、メイクや演出の力なのか…もし前者ならば、彼女は大したものである。
肝心のストーリーは、昨今のガッカリJホラーと比べれば良い方。
有りがちなホラーではラストに持ってくる様な展開が中盤に有り、その後の展開に期待を持たせてくれ、終盤まで視聴出来る。
んが、致命的なことに全く怖くない。
恐怖描写といえば、ジジイ発見と迫り来るジジイ、後は影がサッと動く程度。なんだそれ。
祈祷師やドア開けちゃう相棒の顛末も描かれない。
なんだそれ。な映画。
しょーもない。
くるか?くるか?って待って、前半はふつーにつまんなくて、
それで、誰が死んでるとかも簡単にわかって。
最後にきたと思ったら、アニメーションみたいw
音楽だけホラーだけど、同じ映像を違う音楽でみたら、アニメの実写版みたいな内容と変わらないと思う。
なんか、しょーもなかった。
でも、前田敦子の顔は怖かったよw
ノー特殊メイクであれはセンスあるw
ポンコツ映画殿堂入り
ストーリーが大変乱暴なストーリーバイオレンス映画
何故みのるくんがあんなに悪霊なのかが理解不能なのですが、それ以前に死因!
かくれんぼで団地のゴミ収集BOXに隠れたみのるくんは出られなくなります
やがて、そのまま誰にも気づかれずに、収集車に回収され、燃やされた事により発覚します
って、んなバカな!! 乱暴
また、悪霊みのるくんはあの手この手で、前田と成宮を惑わすのですが、
何故か知る由もない前田の亡くなった家族や成宮の生きてる(植物状態)婚約者を登場させ
ドアを開けさせようとします
霊だから何でも知っているって乱暴
中田監督の次回作と前田の演技力が大いに不安になった作品となりました
怪作一歩手前
中田秀夫久々のジャパニーズ・ホラー。
古い団地に越してきたヒロインを、奇怪な現象が襲う…。
中田監督十八番のじっとりじわじわのホラー演出は健在。
その団地には幽霊が出るという噂話や隣室からの物音で薄気味悪さを煽り、抑えて抑えて、壁を引っ掻いたまま息絶えた老人のショック描写!
古い団地という舞台設定が、また雰囲気倍増。
隣人の顔も知らない団地特有の閉塞感、身寄りの無い高齢者の孤独死、遺品整理の業者に高速バスの居眠り事故…。現代社会の背景や時事問題も絡める。
“孤独”をテーマにしたのもイイ。冒頭から感じていたヒロインと家族の他愛も無いシーンの妙な違和感はやっぱり。
「貞子3D」なんかとは雲泥の差。こういうジャパニーズ・ホラーが見たかったと思わせてくれる。
確かに良かったのだ。終盤までは。
次第にヒロインは精神不安定になっていき、それと共にストーリーも迷走。ジャパニーズ・ホラーに有りがちなトンデモ展開に。
少年がキーとなっているが、「呪怨」のバケモノ少年と対して変わらない。
「リング」だって貞子というバケモノが出るが、あの恐怖とは全く違う。
祈祷のシーンだけコメディ。
怪作一歩手前。
前田敦子にホラーのヒロインは合わない。
「輪廻」の優香みたいに、最初からイッちゃってるヒロインにしか見えなかった。
熱演はしているけど、息遣いが荒いだけがホラーのヒロインじゃないよ、あっちゃん。
かなり厳しいレビューも目立つが、そこまで酷い駄作とは思わなかった。それこそ、「貞子3D」なんかと比べたら。
中田秀夫久々のジャパニーズ・ホラーという事で、ちょっと甘めになったかもしれない。
ただ、期待し過ぎただけ。
エンディングの“企画・秋元康”にはげんなり…。
怖かった
団地に住むのもいいな~と憧れる気持ちがあったんだけど、もう団地怖すぎる。男の子が不気味なんだけど、なついてくれるとかわいいななんて思っていて、それでも毎日同じ服を着ているのは不気味だなと思っていたら、結局一番怖かった。生きたまま焼かれて死ぬなんて怖すぎる。
最近では『フッテージ』が怖くて、それで懲りていたはずなのにまた見に行ってしまって、途中で超後悔した。エンドロールが流れる中、お客さんがどんどん帰って行って、最後一人になると怖いから出ようと思って振り返ったらまだお客さんがいたから最後まで見た。でもエンドロールの後のおまけみたいなのは何もなかった。
途中の弟のセリフや両親の毎日繰り返されるやり取りで、なんとなくネタバレはするのだが、それを踏まえても新鮮な驚きがあるような見事な構成だった。あっちゃんも演技がとても上手で特に恐怖で過呼吸気味になる場面は西武ドームコンサートの内幕を思い出せた。
クロユリ団地
純粋に面白かった。中田監督らしい映像、登場人物の内面、祈祷師のシーンと最後の車の中以外は文句ないと思う。祈祷師の部分だけB級ホラーになっている(笑)、最後はいらない。
この映画自体を酷評している人が多いがどう見ても愚作ではないです。
前田敦子の演技もうまくなって可能性も感じる。(アンチでもファンでもありません)
私優作、ファンなんで龍平、翔太との共演見てみたい気がします。
良かった!!
「孤独」をテーマとしたこの作品。明日香や笹原、ミノルなどの登場人物それぞれの「孤独」が描かれている。
物語前半で感じるなんとも言えない違和感の数々。朝しか居ない家族。異様に若い両親、幼い弟。同一画面に映らない明日香と家族。毎日繰り返される同じ会話。明日香がつけている止まった腕時計。何度か映されるダンボール。隣の老人の部屋にある遺品。それにはそれぞれ意味があり、その違和感の正体を知った時鳥肌がたった。
予告の冒頭で流れる不気味な鼻歌、それが使われているのは最後の場面のみだが私的にとても頭に残り、映画館から帰る途中頭の中で流れていた。
出演者の演技についてもとても良かったと思う。
心が壊れていく主人公二宮明日香を演じた前田敦子。熱演だった。本映画での彼女の演技の評価が高いことは聞いていたが、正直予想以上だ。「孤独」や「罪悪感」を抱える1人の少女に完全に入り込んでいて、私自身そんな彼女に感情移入し、悲しく寂しい気持ちになった。
恋人を失った(まだ生きてはいるが)笹原忍を演じた成宮寛貴、遊んでいる間の事故で命を落としたミノルを演じた田中奏生。それぞれいい演技をしていた。
「クロユリ団地」はただ怖いだけではなく、登場人物の「孤独」を感じたり、細かいところまで観たりすることで、より楽しみ感動できる作品だと私は思う。今までのホラー映画とはなんだか違う新しいホラー。ホラー好きの人はもちろん、苦手な人にも是非観てもらいたい。
一度観てよくわからなかった人ももう一度観てみることをおすすめする。真実を知った上で考えながら観ることで新しく発見できることが沢山あるだろう。そのときは新たな恐怖を体感できるに違いない。
出演者や、ネットの感想で観るか観ないか決めるのはもったいない。観る人次第でたくさんのことを感じられ、学ぶことができるはずだ。この恐怖を大勢の人に味わってもらいたい。
酷かった
悪い点
①先の展開が読みやすい
家族やみのる君はとっくに死んでいるんだろうなとすぐに察することができた所や、お爺さんの幽霊が主人公を守ろうと色々していたんだろうと思ってたら案の定そういうことだった
②俳優の演技が酷すぎる
特に主人公の演技があまりにも大根で、顔も微妙だったから誰かと思ってスタッフロールまで見たら前田敦子だった
③あまり怖くない
人の血管を浮き立たせたり、相手を床に引きずり込んで焼却場にワープしたりするのは幽霊らしさの欠片もない超常現象
ドッキリは少ないが日本独自のホラー要素も薄い
④心に残らない
設定や話の流れがどこにでもありがちなホラー映画で、内容を考えさせられる独創性が感じられなかった
⑤無駄な尺がある
演出でもなんでもなく、誰も動かない無駄なシーンが多かった
良い点
①一応はホラー映画である
全く怖さが無いといえば嘘になる程度に怖い点もわずかにあり、自分の行った劇場では怖いシーンでは冷房が効くなどの配慮がなされていた
個人的感想
酷い演技や、怖さを演出しようと頑張ってるけど微妙すぎるシーンなどで吹きそうになった
途中でgdgdと会話するシーンになるたびに劇場を出ようかと迷った
がんばれミノル君
前半は主演のあっちゃんをはじめとする優しい俳優たちの棒読み演技で、恐ろしい雰囲気におびえている観客たちを和ませてくれます。本当の主役のミノル君はいけすかないガキとして颯爽と登場。壁ドンしたくなるような篠崎さんのグダグダエピソードを経て、「本当は家族は死んでいました」のあたりがクライマックス。以降、メンヘラ的な役がはまってるあっちゃんの恐怖感が存在感を増していきます。詳細は省きますが、実は篠崎老人(パンチ一発で粉砕できそうな弱い感じ)をとりころしたのはミノル君で、ラスボスだということが判明しました。しかし、メンヘラあっちゃん・カルトおばさん集団の御祓い vs 可愛らしげなミノル君だったらどう考えても後者を応援しますよね?とういうか、敵の悪霊的なほうに感情移入したのは初めてでした。その流れで、あっさり誘惑に負けた成宮を吹っ飛ばしたときにはブラボーしたくなりました。
総合的には萌える映画で、「あ、パジャマきてるとこみるとあっちゃん胸おっきいんだな」という感想でした。人生に疲れている人にはぜひお勧めしたい娯楽映画です。
(ファンの皆様ごめんなさい)
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