クロユリ団地のレビュー・感想・評価
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幽霊の少年強!!
ううん…
『恐怖』ではなく『悲哀』を描いた作品。
本作は『恐怖』を描いたホラー。
…というよりは『悲哀』を描いた人間ドラマという雰囲気が強い作品です。
要は然程怖くないです。
事前に誤った期待をしていくと肩透かしを喰らい失望することとなるので要注意です。
で、本作のテーマなんですが。
上記を踏まえて観ると色々と考えさせられるテーマでした。
少なくとも鑑賞前の期待値を上回りました。
全体に流れるテーマは「人間の優しさと行動に伴う責任」。
強くなければ生きられない。
優しくなれないなら生きている価値がない。
しかし好意からなされた行動も思わぬ結果を招く可能性があり、好意に係らず行動には責任が常に付き纏う。
責任が取りきれない行動はするべきではない。
過去の行動の罪悪感に苛まれつつ、また同じ過ちを繰り返す、繰り返さざるを得ない登場人物達に『悲哀』を感じます。
また、主演二人の演技…特に、前田敦子の表情が良かった。
前田敦子の顔の造作は色々と賛否あるとは思いますが可愛い可愛いのアイドルの枠から大幅に食み出る恐怖に慄く表情は一見の価値有りです。
劇場内で失笑が出る程のスゴイ顔をしているシーンもありましたが
ここまで出し切る、作品に対する誠実な姿勢は好意が持てます。
惜しむらくは話の展開。
特に終盤。
それまで積上げた話とは逸脱した終盤。
登場人物のキャラもガラッと変わり無邪気が狡猾に、積極的な姿勢が消極的に。
正直、違和感を覚える終盤でした。
加えて、所々に挟まれるチープな演出。
祈祷のシーンは噴飯モノ。
神秘性と程遠い泥臭い演出は古臭く観ている側の期待感はダダ下がり。
無力感を出すための演出ならば有り得ないこともないですが、そういった意図も感じることが出来ず残念でした。
あと或る世界の描き方も酷かった。
xxx後の世界を描くのは勧善懲悪のアクション映画ではよくあるのですが、この手の話では珍しく新鮮な気持ちに。
が、如何せんセットが雑過ぎる。
忌わしさを描ききれないならば、観客の想像に任せた方がナンボかマシだった。
責任が取りきれない行動はするべきではなかったですね。
とは言え、『悲哀』を描いた人間ドラマとして観て損は無い本作。
ホラー映画が苦手な方でも安心して観れる作品。
オススメです。
幽霊が壁を引っ掻くのは、なんで?
初心者向けのホラーとしても残念
今作、元AKBの前田敦子(以下、AKBはよく分からないけど敬意を持ってあっちゃん)さん、そして着信アリ(観たことないけど)とAKBといえばな秋元康さんが企画というなんだかアレな映画なのだが、あっちゃんの演技は良かったし、映画としてはしっかり成り立ってると思う。
別に、ホラーは(元?)アイドルにとってきついことじゃないので、事務所的にも何させてもOKだろう・・・と思ったが、今作を映画館で観た家族が話した感想は「怖くなかった」だった。
「ありゃ~・・・」と、ホラー映画を今作で観始めようと思った僕は、この地点で観るのをやめたのだが、偶然クロユリ団地をレンタルしてあったので観てみた。
うーん。これは残念。
OPの撮影方法やセットは良い、関心した。が、しかしだ。
僕が観たかったホラーとは微妙に違っていた。「実際に『この子』に会うと自分も頭がクルクルパーになるだろう」という共感があった。いや、共感を誘っちゃダメなんだ。
「ありえないこと」をやってほしい。共感したところで逆に怖くなくなるだけだ。・・・という考えの方にはお勧めできない、そんな映画だ。
また今作、「テッドの二の舞」に近いものになっている。
テッドは「15禁下ネタ映画初心者」による酷評の嵐だったが、今作は「ホラーに慣れている人達」による悪い低いが多かったと思う。
いい意味で猛プッシュしたし、宣伝も一部を除いて上手いし、その点である意味失敗したと思う。
そしてクロユリ団地最大の欠点は「怖くない」ことだ。
無音だと多少怖い、音楽があった方が場面が映えるという部分が逆転してしまっている。
十分なパフォーマンスができているのに、そこにBGMを付けてしまうと逆効果なのはわかるのではないか。
また、メイクも結構安っぽく、せっかく上手い役者さんなのに、いかにも偽物っぽい人物に見えた。
もっとハジけてグロい表現をPG-12を超えそうになるくらいにまでしてくれたらよかったと思う。
まぁ、低予算で作ったあれよりは良かったかなぁと。
「疲れるでしょ?優しいと。でもね、その優しさに付け入ろうとする人もいるの…」
あっちゃんの演技力も進化してるね~。(○´∀`○)病んだ演技は真に迫るものがあった。ホラーとしては意外性が弱かったけど、古典的な設定だけあって観やすかったかな。過去に執着、幻覚、幻聴、怖れ知らず、退行。
「愚か者は、過去を変えようとする。賢いものは未来を変えようとする。」(カーネギー)
悔しいことに、なかなかやるな、前田敦子
キャスティング変更希望
さいあく・・・・。
秋元クソ企画を、監督は納得の怖い映画にした
6月某日、錦糸町楽天地で鑑賞。
団地で事故死した少年(就学前だから幼児)の霊が、その団地に引っ越してきた人を襲う…という物語。
実に、陳腐な内容だ。企画は秋元康大センセイなのだから、その陳腐ぶりはお約束だろう。そういった内容だからこそ、大衆を動員もできる、と。
下手な監督なら、そのチープな世界をうまく表現しきれないと思うが、さすが中田秀夫監督である。だてに東大出てはいない。
日本のホラーに欠かせないのは、闇と子供と女性の長い黒髪。そこに滴り落ちる水気…汁系だったり、井戸だったりが加わるのが怖い。パターンはいろいろだが。
本作では、子供と闇の暗さで勝負していたね。
死にかけた(死んだ)ているじいさんを、名優・高橋昌也がそのまんまの存在感で演じているのはご愛嬌。
古びた集合住宅、登場人物それぞれが抱えた枷(かせ)など舞台道具がそろい、きちっと描かれ、怖さを増しているのは中田監督の力量。
同じホラーながら、昨年公開された「貞子3D」のずさんさに比べると、100倍いいね。
見る人を怖がらせて終わりでないのが、日本のホラーの魅力だろう。以前のブームは冷えたものの、やはりこういう安定した作品が出てくるのはうれしい。
にして、この続編ができるんだって?
それはそれで面白い作品にはなるんだろうけど、中田監督はそれでいいのかな…。
ダメなのは前田敦子だけ
私はアンチ前田です。
だからこそ各所で前田敦子好演!との評価が高いので確認のために鑑賞しました。
本当に好演されていたら絶賛するつもりでした。。。が、、、酷いですねコレ
内容作品はコレでいいと思います
ラスト辺りには違和感を感じますが コレでも納得はできます
前田敦子は「今」が、いいのでしょうか?
それとも 数年後この作品を見ても「良い!」と思えるのでしょうか?
前田敦子だから?AKBの元センターだから?何も生かされてないと思います。
このような人を推した映画にバジェットが行くことが非常に残念です。
何がどうこうと細かく突っ込むことはしたくありません。(ネタバレになりますし)
もっと適した役者を使うか、前田さんが演技力を上げるか どちらかに期待します。
評価2.5の内訳は、作品本来は4です -1.5は前田敦子です。
後悔した
あっちゃんは
正直に言いますと、映画の内容よりもあっちゃんがAKBを卒業して女優としてどうなんだろうか、という興味から最初の週と、3週目舞台挨拶ありということもあって、2度見ました。
結論を言いますと。あっちゃんの演技は違和感のないレベル。ただ、素直な表現ができるのでこれから経験を積むことで立派な女優さんになるだろう器は感じさせてもらいました。個人的には、あっちゃんの笑顔の可愛さを強調するような役柄が見てみたいところですが。
さて、映画のストーリーについては、ホラーというよりも、孤独、家族を失った娘のやりきれない切なさを描いた部分が強調されていたように思います。なので、純粋に怖がりたいという方にはお勧めできません。むしろ悲劇が好きな方に向いているような気がします。
演出については、特に終盤、一番盛り上がりたいところでミノルくんのCGが相当イマイチでした。怖くない、気持ち悪くもない、かと言ってリアルでもなく、マネキンみたいでした。
なお、舞台挨拶のあっちゃんは、お話の纏まりはまだこれからという感じはしましたが、超絶に可愛かったです。あっちゃん神推しの感想ですが、参考になれば。。。
前田の秋元による前田の為の映画
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