「さすが吉田修一としか言いようがない。 監督も見事。すごく見入った。...」さよなら渓谷 ハルさんの映画レビュー(感想・評価)
さすが吉田修一としか言いようがない。 監督も見事。すごく見入った。...
さすが吉田修一としか言いようがない。
監督も見事。すごく見入った。
奇妙な関係、どうなるのか先が全然読めずただただ考えさせられるばかり。
結局真木は大西を許したんだと思う。
もう十分不幸な大西を見て、何をしても自分を見捨てず責めない大西の優しさや反省を感じ、これからは自分という不幸から解放され幸せになってほしい、そう思い大西の元を去ったんじゃないかな。
真木から大西への好意も多少感じられた気がする。
そして大西もただ償いの為だけに行動をともにしていたけど、次第に好意を抱いたんだと思う。
加害者と被害者、これを同居させ、最終的に被害者が加害者の幸せを願うように持っていくなんて、吉田修一の構成力に全力で脱帽。
そして最後の大森の質問が過酷すぎるしまさに究極。
真木の幸せか自分の幸せか。
大西がまたいい表情してた。
大西ほど責任感のある男にとってあれはほんと究極の選択。
どちらを選ぶか気になったけどどちらを選んでも正解ではないし、あのまま終わったのは逆に救いだったかもしれない。
悪人も最高だったけど、これも同じ、いや越える、、、いやホント甲乙つけがたい。
これは本当に良かった!!!
大西って上川隆也と西島秀俊を足して2のような感じだな。
とくに上川隆也によく似てる。
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