「一言では言えないような感情表現があちこちに。読み取るには何回か見な...」さよなら渓谷 キッスィさんの映画レビュー(感想・評価)
一言では言えないような感情表現があちこちに。読み取るには何回か見な...
一言では言えないような感情表現があちこちに。読み取るには何回か見ないと分からない気がする。
レイプ犯とその被害者。
被害者はそれがきっかけで結婚もうまくいかず、自殺未遂も。
それを知った犯罪者の一人はその罪滅ぼしもあって彼女に近づく。
「幸せになるために一緒にいるんじゃない」という言葉は衝撃的だが、それは被害者がそれ以上に不幸になる犯罪者を見届けるのと、罪を背負って生きる(傷を背負って生きる)ことを隠す必要がないという安心感。
そのなんとも表現しがたい感情が共同生活するにつれて、幸せに向かおうとしていることにも薄々気づいていたのではないか。
最後に彼女に会って罪を犯す人生と、会わない人生、どっちを選ぶか。
それは見ている人にゆだねられるが、自分としては「分からない。自分では選べないから」としか答えられない。
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