劇場公開日 2013年6月22日

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「重苦しく、みなが不幸な話だけど」さよなら渓谷 flying frogさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5重苦しく、みなが不幸な話だけど

2016年7月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

難しい

悲しい

結局、許す許さない、幸せか不幸か、というのは心の持ちようだけの問題なのだな。
原作を読んでから見たためか、ひとつひとつのシーンの意味が素直に入ってきた。特にラストシーンは愚直なほど原作を忠実に再現していて、確かにこのシーンを下手に改変したら意味が変わってしまうよな、と思う。
原作の問いを下手な解釈を加えず、そのままインパクトのあるラストシーンにした監督には敬服した。
・・・でもあまりに原作に忠実すぎて、これだったら原作を読んでいれば映画を見る必要ないじゃん、と一瞬だけど思ってしまったのは、ないものねだりの贅沢な期待、だと反省ww

まあ、原作のビジュアル化、という意味では、主演に真木よう子以外の女優でこの映画が成立したか?とは思う。そのくらいこの映画の真木よう子は色っぽくて薄幸な女性そのものだった。
ほんと、凄い女優だと思う。

口直しに「脳内ポイズンベリー」を見ようっと(笑)

flying frog