劇場公開日 2013年10月18日

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「今度の舞台は霊界だ!」ゴースト・エージェント R.I.P.D. ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5今度の舞台は霊界だ!

2013年10月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

『メン・イン・ブラック』も三回目を重ねて、そろそろこのMIBシリーズも息切れが見え始めてきましたし、新しいSF凸凹バディ映画が必要な時期に差し掛かって来たのかもしれません。
今作がそういう意図で作られたのかは知らないですけども、まあこのジャンルに新規参入してきた訳ですよ。
今回は宇宙じゃなくて霊界が舞台というね。
その名も『ゴースト・エージェント R.I.P.D.』!
鳴り物入りでバディモノに殴り込みだ!

で、といったことを踏まえてですけども。
非常に分かり易くて面白い映画に仕上がってましたよ。
死んでしまった警察官があの世からこの世に現れる際は世を忍ぶ仮の姿の“アバター”が宛がわれたり、成仏出来ない霊が悪霊に転じると実体を伴ったりする設定が視覚効果バッチリにしっかり作用されててですね、これがなかなか見応えあって楽しいです。
悪霊がモンスターに変貌するその造形がおぞましくも有り、また何処かユーモラスだったり、少々のお色気、ジェフ・ブリッジスの茶目っけやら、こういった映画に必要不可欠なコメディ要素も合格点付けられるんじゃないでしょうか。

ただですね、この手の映画から一歩抜きん出た、それ以上のワクからハミ出た要素は無いかなー、という。
セオリー通りの面白さ、ポップコーンムービーの定石を踏んでるというか。それはそれで良いことなんですが。

例えばゴア・ヴァービンスキー監督的などこか不思議なエッセンス、隠し味があればもっと輝けたかなーって気もするんですよね。
ま、ここは好き好きなんですけども。

いや、面白さは保証しますよ。
ようこそ!新たなSF凸凹バディムービーへ!

ロロ・トマシ