「正統派SF」オブリビオン MIKI-soさんの映画レビュー(感想・評価)
正統派SF
久しぶりに正統派のSFを観たという気分にさせてくれる。
観る前はさほど期待はしていなかったが、観てみると実に物語が練られていて驚かされた。調べるとハリウッドの一流脚本家が何人も参加している。
やはり映画は脚本だなと再認識させられた。それでも色々と突っ込みどころがあるのは、互いが一緒に書くのではなく、別々に書いた物をまとめたからだろう。
脚本の執筆スタイルは、かつての黒澤明のように才能のある者同士が打打発止の議論をしながら仕上げるのがベストなんだと思う。
それでもこの監督は映像美を作り上げる才能が素晴らしいので、脚本のアラを画面の力で押し切る能力がある。トロン:レガシィはトロンの20年後という縛りのある設定で色々と無理があったが、本作はそれもなく、本領が発揮されたようだ。この監督は今後要注目だと思う。
ストーリーはあえて書きませんが、かなりの傑作に仕上がっていますので、観て損はないと思いますよ。
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