「鑑賞者のひねくれ度」オブリビオン やまっとさんの映画レビュー(感想・評価)
鑑賞者のひねくれ度
面白いかどうかでいれば、面白いグループには入る作品でした。
映像まぁまぁキャストはよい。
絶賛するかと言われればそれほどでもない。
どんでん返しというほどの何かも全くないけど、クローンについてなど近年の映画では減ってしまった鑑賞後にいろんなことを考えさせられる作品だ。
また、鑑賞する側がひねくれ度高めだと、ブツブツつっこみながら見てしまう映画でもある。
・メンテや保守が仕事で、放射能汚染地域がある設定だし全てドローン遠隔の作業すべき
・ドローンが墜落したらドローンで持って帰ってくればいい
・バッテリー切れのドローンも伸びるアームついたドローンで交換すればいい
・レーダー見失いすぎ問題
・オペレーティングモニタ広すぎ&平面すぎ&反射しすぎ&飲み物置いてる問題。
・汚染に神経質なのに帰還時のチェックが個人判断しかない。
・すごい広い空間に微妙な数のドローン&クローン。資源足りないとしても無駄が多すぎる。
・クローン鉢合わせの可能性けっこうある
・規則破ったらめちゃくちゃまずいとかいう記憶操作はできる
・クローン同士は無視するとか別人に見えるとかいう設定をテットがしない
といった感じだ。
とても高度な科学力っぽいのでいくつかはクリアできてるのかもしれないし、そもそも映画ってのは映されていない・表現されていないシーンを鑑賞者が脳内補完するものという前提なら問題ないか。
スカブ。見た目は某プレデター。
この存在が出てきた瞬間に、
人類生き残り確定→主人公たちは騙されてるor勘違いしてる→上司(または会社)がラスボスか?
というのはすぐ思いつくのではなかろうか。ひねくれてると。
そして49号52号問題。
某シスターズよろしく情報や経験の共有ができるとか、そういう描写はない。
何かもやもやして入れ替わっただの諸説ある。縛った布のシーンとかわざとらしくてね。
個人的な見解としては、49は立派にやり遂げた。
52は殴り合いで?記憶を取り戻したあと3年くらいジュリアがいそうな場所を探したわけだが、52号がオアシスに来た時のハッピーエンド感が70%くらいなのは、ジュリアが喜び爆発しないから。
戦って勝って生き残って抱き合ってキスしないのはアメリカじゃない。
いつもなら水ン中飛び込んで抱き合うでしょ。あの人たち。
ジャクは初期設定のまま対スカブ殲滅担当とかでよかったのでは。ジャックが死んでも代わりはいるもの。
敵対して殺し合いしてた相手が人類、加えて記憶経験継承してジュリアは生き残りジャックに任せて、テットが気づく前にヤリにいく。
あ、それじゃぁオールユーニードイズキルのパクリか・・・
というかまんまこんな設定の話があったなぁ。僕が記憶に操作されてるのか。
こんな考察?感想?妄想ができる映画という意味で良い映画か。
最終的な感想としては宇宙題材映画はそろそろスターウォーズ感を脱してほしいということである。