「大作っぽいけどそうでもない」オブリビオン ジュリエッタさんの映画レビュー(感想・評価)
大作っぽいけどそうでもない
大作っぽい装いでお金がかかってなさそうな映画。
CGがかなりショボかったな。
特にドローンとの追いかけっこのシーンは一番最初の
スターウォーズの特撮のようだった。
ストーリーも最初の方で何となく読めた。
サリーとかいうひとはどう見ても人間らしさがないし
あの広大な地域をジャックひとりにパトロールとか不自然極まりない。
また、エイリアンの姿をワザと見せないことなどから、
敵は人間なんだろうなあと思たら案の定そうだった。
演出がわかり易すぎて驚きにはならなかった。
また、ジャックがクローンなのか?オリジナルなのか?
思わせぶりに終わったが、あの終わり方はどうなのだろうか?
記憶がクローンにもコピー出来るのであればどれもオリジナルであるとは
考えにくい。あたかもオリジナルっぽいジャックがエンディングで現れるが、
素直にハッピーエンドとは思えなかった。あれは全部クローンと考え
愛する人のクローンでも愛する人のオリジナルのように愛せるか?
と問うているものの考えるほうがまだマシかな。
もし記憶をコピーする事ができたとしてクローンの記憶がコピーかオリジナルか
わからなかったとしても、それはやっぱり第三者から見ればコピーであるから
奥さんから見れば本物とは言い難いであろう。
ただ実際に同じ姿同じ記憶で現れたならたとえコピーとわかっていても
愛してしまうことは人情ではあるとは思う。
アイデンティティなんてものは記憶が嘘でもホントと思った時点で
存在してしまうのだから、この物語でアイデンティティとは何かと問うのは
違う気がする。
更に良くわからないのが子供。
あれはいつの時の子供なのだろうか?
まさか奥さんが撃たれた時に連れて行った隠れ家?
怪我してるのに?流石にないでしょう。。
話が意味有りげに作られているせいか
全体的にもやもや感が凄い映画だった。