「侵略から守って来たものは何だったのか。」オブリビオン 林檎さんの映画レビュー(感想・評価)
侵略から守って来たものは何だったのか。
真実の先の納得いかない展開に残念感漂いまくる作品。
ラストのオチがどうも納得出来ない。いや、伏線は確かにあったしそうなんだけど、52じゃ妻・ジュリアも納得出来ないでしょ。52に彼(49)は僕だ、と語らせるもそこに共感できる人がどれくらいいるのか疑問。
せめてどんでん返しのラストを飾るなら49に戻ってきて欲しかった。そうしたら感動できたと思う。なぜ52で締めくくらせるシナリオにしたんだろう。
DNAが同一、以上のものをラストのモノローグで語らせようとするが、そこも上手くは行っていない。クローンではなくコピーだとしても、そこにコピーだからと納得出来てラストのシーンを見られる人がどれくらいいるのか。僕には正直、無理やり感が半端なくどうにも納得出来ないラストになってしまった。
ジュリアが52を見てどう感じその後どうしたのかは明確には語られていないが、やはり納得出来るシーンは生まれなかったのでは無いだろうか。だからそこまでこの映画でも語られていないのではないか。
正直、120分見てそのオチ、、、となると脱力する。いや、した。
近未来の乗り物、ドローンとの戦いの描写は良い。地球侵略してきたエイリアン(と言ってもただの機械)に良いように使われていただけのジャックとヴィカのオデッセイ元乗組員の二人。その辺がラストでスピード感たっぷりに明かされていくところも良い。
けど、ラストよ。
そもそもラスボス「テット」内部に簡単に入り込めすぎる。なぜそうも簡単にそいつらを入れてしまったのか。ここも納得いかない。
この辺りきちんと練り直して行けばもっと面白い作品になると思うんだけど、どうだろう。
君の言う納得とはなんなのか。
もっとリアルに? それとも君の理想に近い展開じゃないと納得出来ない?
浸入が簡単すぎと言うが、入れた理由や入ってからの確認等で十分だと思うが、元々味方なんだから。
そんなとこでわざわざ戦闘したり、緻密な計算からやっと入れたなんてのは時間の無駄。この映画でそんなところは求められてないし、尺もある。根本的に指摘が幼稚だよ君。 すべてが君が思う一番いい形で終えないと気が済まないオナ○スト丸出しですね。しかも発想がつまらないんだから救いようがない。 お疲れさん。