「原作・漫画を読んでいる僕が、思うこと」オール・ユー・ニード・イズ・キル みりんさんの映画レビュー(感想・評価)
原作・漫画を読んでいる僕が、思うこと
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まあ普通(3~3.5点くらい)だったのではないでしょうか。テンポよく進んで行く感じは見てて小気味良かった気がします。ラストは若干謎でしたが。
以下には原作・漫画を読んでいる僕がもったいないな~と思う所を書いていきます。
①強者になれることが分からない。
作中では「ループすること=作戦の道筋を探っていくこと」になっていたが、原作・漫画にある「ループすること=何度でも経験を積み最強になれること」が描写されていない(あるいはそういう事実すらない?)。
これは個人的にはかなり痛いと思う。何度も何度もループし、死線を越えて行くことでケイジという最強の戦闘兵器ができあがるという中二成分たっぷりな設定は消してほしくなかったなぁ。
②淡々としすぎ
原作・漫画だとリタについてかなり掘り下げるし、節々の会話も大変魅力的。そこで一々感情が揺さぶられる。映画ではテンポや分かりやすさを気にしすぎたのか、彼らの関係やそれを作る会話などに深みがなく、単調だと感じた。終盤でリタの本当の名前が明かされるが、明かすのであればその後なんらかのアクションがあるべきだと思う(最後は彼女の名前を呼ぶと思ったわ!)。
『All You Need Is Kill』は素晴らしい小説だと思っています。その魅力をもっと活かして欲しかったなぁというのが正直な気持ちです。
とまあ不満ばかり述べてきましたが「日本原作の小説がハリウッドで映画化される」という事実自体に大きな意味があると思います(それもライトノベル!)。
その祝福の点も入れて、4点という評価をさせて頂きます。みなさんも是非、見てみてください。
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