「緊張感を絶えず強いられ酷く疲れる作品。」フッテージ Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)
緊張感を絶えず強いられ酷く疲れる作品。
緊張と緩和のテンポが悪く、好きにはなれない作品でした。
個人的にホラー映画の基本は緊張と緩和の繰り返し。
緊張⇒緩和⇒衝撃(伴う緊張)⇒緩和…と繰り返す中で、緊張と緩和の落差を変える、もしくは途中でフェイクや入れ替えをすることで意外感を出し恐怖を更に煽ります。
特にJホラーは「緊張」に重点を置いており薄暗い画面と意味あり気な余白部分で観客を集中させ緊張を更に深いモノにし緩和/衝撃の落差を大きくしているのが特徴であると考えています。
で、本作。
Jホラー〝的な〟画面構成。
基本的に画面が薄暗く主人公と建物/対象の距離が広くとられており、その空いた余白部分が恐怖を煽ります。
惜しむらくは緊張と緩和の繰り返しのテンポが良くないこと。
少なくとも私には「緊張」部分が長過ぎました。
「緊張」部分が矢鱈と長いので集中力が切れて緩和/衝撃の時には既に疲れて食傷気味。
『あぁ、もうどうでも良いよ』という気分にすらなります。
設定や出てくる小道具が面白かったのに残念。
長い長い緊張状況を楽しめる方のみ。
オススメです。
コメントする