「誰の仕業か?」フッテージ arakazuさんの映画レビュー(感想・評価)
誰の仕業か?
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殺人事件の現場となった家、夜中の物音、何者かの存在に気付く子供たち、不気味な8ミリビデオ。
と、散りばめられたのは、どれもホラー映画お馴染みの要素。
そんな中で、オリジナリティを感じさせるのは、主人公エリソンが未解決の事件を取材、独自の推理で真相を暴くノンフィクション作家だということ。しかし、デビュー作がヒット(見事に真相を解明した)したものの、その後の作品で失敗し、エリソンは精神的にも経済的にも追い詰められている。だからこそ、彼は妻にも内緒で殺人事件の現場になった家に引っ越して来たのだ。
エリソンを演じたイーサン・コーエンの好演もあって、この辺りの彼の心情は非常にリアルに感じられたので、謎解き部分(誰の仕業か?)で、超常現象に行ったのはちょっと安易に感じられた。
金だったり名誉への欲望が人間を狂わせるというようなリアルなオチの方が個人的には恐ろしいと思うが、それは好みが分かれるところだろう。
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