「【”過去は変えられないが、未来は変えられる”哀しすぎて記憶が飛ぶほどの過去を”友人、恋人、両親、恩師、医師”の助力を得ながらも、自ら乗越え未来を見つめる少年の姿。】」ウォールフラワー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”過去は変えられないが、未来は変えられる”哀しすぎて記憶が飛ぶほどの過去を”友人、恋人、両親、恩師、医師”の助力を得ながらも、自ら乗越え未来を見つめる少年の姿。】
冒頭、チャーリー(ローガン・ラーマン)は精気と覇気のない表情で高校入学を迎える。且つての友人、知人達は彼に近づかない・・。
ーチャーリーは劇中、頻繁に
”Dear Friend・・、”とモノローグやタイプライターで近況を語る。ー
■チャーリーの性格
・本当に好きな女の子サム(エマ・ワトソン)に告白出来ずに、趣味が合わない女の子に無理に合わせて、”ガールフレンド”になっていく過程
・パーティーでも浮き気味の姿
・読書好きで、国語のアンダーソン先生を慕っている姿
(アンダーソン先生もチャーリーの文学の素養を認めている。)
・一番好きな音楽は、ザ・スミスのAsleepである・・
なのであるが、
・先輩の優しきパトリック(エズラ・ミラー)の心遣い(何故、彼が細やかな心遣いが出来るかは、観れば分かる・・)
・本当に好きな女の子サムも心に傷を負っている事が分かるシーン
などで、
チャーリーが徐々に心を開き、高校生生活に馴染み始める・・
徐々に増えて来る友人達。
だが、そのパトリックが性癖を暴かれ、窮地に陥った際にチャーリーが取った行動。(彼の記憶は飛んでいる・・)
そして、露わになるチャーリーの心を長年患わせて来た、過去の哀しき出来事。
だが、両親の抱擁、友人たちの心遣い、カウンセラーの診療で新たな道が開け・・・
ー 前半の、車でトンネル内を”デヴィッド・ボウイのヒーロー”を大音量で流しながら、サムが両手を水平に上げ、疾走していくシーン と
ラスト、チャーリーが同じ状況で同じポーズで仲間達と車で疾走するシーンのシンクロニシティは素晴らしい。-
<若手俳優さん達の姿が眩しく輝き、脚本も良く、流れる音楽も心に沁みる秀逸な青春映画であった。>