「杉野希妃 渾身の演技。」おだやかな日常 アラカンブースカさんの映画レビュー(感想・評価)
杉野希妃 渾身の演技。
アジア・インディーズ映画界のミューズ、杉野希妃プロデュース&主演の映画である。「歓待」でもおなじみの自然な芝居を心がけた演出ですぐにドラマに引き込まれた。今回もアドリブを取り入れ自然な日常を描いているのでドキュメンタリーを見ている錯覚に陥る。
3・11以降の放射能汚染におびえる2組の夫婦が周りの人たちと衝突を繰り返す。その閉塞感を見事に表現している。あまり名前が知られていないが演技派の役者たちが渾身の芝居を見せてくれる。主演の杉野と篠原友希子が特に素晴らしい。
杉野は今後も世界に通じる映画を作り続けることを期待する。
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