「逃げ腰」ぼっちゃん paulineさんの映画レビュー(感想・評価)
逃げ腰
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凄惨な事件を題材にしている割には、あまりにも作り手が逃げ腰である。
物語のそこかしこに言い訳が用意されている。
最大の言い訳は、事件の直前で話が終っていることだろうか。
現実の事件と同じことが起きるのか、観客に判断を託すのである。
事件そのものの描写が観たい訳ではない。
ただ、ラストまで観客に任すその逃げっぷりに、ただただ唖然とするばかりである。
そのラストを、逃げとみるか斬新とみるかは、また観客に委ねられている。
観客に「こう読み取ってください」と押し付けてくるベタな描写もあり、逃げとベタのバランスが甚だしく悪い映画であった。
それに比べてたら非常に瑣末なことで指摘するのも恥ずかしいのだが、出演している女性陣(特にエキストラに近い女性達)がなぜか小綺麗で、作品の底辺感とそぐわないのも残念であった。
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