「まず、「96時間」を観てから」96時間 リベンジ ソラリスの海さんの映画レビュー(感想・評価)
まず、「96時間」を観てから
題名のとおり、「96時間」の続編である。
主演は、リーアム・ニーソン。
この映画を観るのは、基本的には、前作の「96時間」を観てから観るのが正しい順番だろう。
つまり、前作あっての本作であり、本作は番外編というか特別編的な位置づけの作品だからである。
前作を観た人にとっては、そのような続編ができるなどとは予想されておらず、しかし、そんなものを作ったのならば、やはりどうしても観てみたくなる作品だ。
だから、まだ観ていない人には、まず、前作を先に鑑賞されることをお勧めしたい。
リーアム・ニーソンは、「シンドラーのリスト」で有名だが、アクション俳優のジャンルを切り開いたのは最近だ。
シュワちゃんやスタローンなど、昔からのアクション俳優(ヴァン・ダムもいた)が、今でも活躍しているのはわかるが(エクスペンダブルズメンバーか)、リーアム・二―ソンも今や還暦(60歳)越のアクションスターの仲間入りである。
とは言っても、007シリーズでピアース・ブロスナンの時に、彼に出演のオファーがあったと聞けば、なるほどと思う。
昔、夢中になった「沈黙シリーズ」のスティーブン・セガールが、敵をバッタバッタと格闘技で倒していく、その技の切れはすごかった。
今のぶくぶくに太ってしまったセガールと比べたなら、はるかにスマートでワイルドなオヤジ、不死身のオヤジを彼が見せてくれている(前作では、DVDで倒した敵の数を数えてしまった)。
本作は、そうした娘命の元CIA工作員のオヤジが、逆恨みした誘拐犯人の父一味を返り討ちにする話である(外国であれだけ暴れて、普通は無事に帰れないだろうという点は娯楽作品なので許してあげたい)。