「60歳 リーアム。」96時間 リベンジ ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
60歳 リーアム。
前作はすべてが意外性の賜物だった。
え!?あのリーアムが?と思うほどに度肝を抜くアクション!
さらに超親バカっぷり^^;
このバカ親父の愛娘が誘拐され、そんで元CIA工作員の親父が
96時間以内に救い出す!っていう、無鉄砲にも程がある構成を、
見事な上映時間と共に紡ぎ出した佳作だった。
あの作品から、暴リーアム親父が始動したといってもいいくらい、
インパクトを与える役どころだったのよね。
以降どの作品を観ても、彼がいつ暴れ出すのか楽しみで楽しみで。
そんな作品の続編ともなれば期待してしまうのは致し方ない。
でもね…あれから4年、親父も歳をとってるし、娘も成長してる。
M・グレイス、最近色々な作品でお見かけするけど綺麗になったv
リーアムだって歳をとる。
御歳60歳を迎え、今回はトレーナーについて3ヶ月みっちりの
訓練を積んだのだそうだ。で、ケガは皆無(良かったね)らしい。
だってもう、走る時の上体の揺れが(スイマセンね、細かくて~)
昔スタローンが復活して橋の上を走った時と同じなんだもん…。
歳は出るのよ、背中に。肩に。さらに腰に、膝に。(他人事じゃなく)
もう観ている間中、心配で心配で。
娘を屋根の上走らせて協力させてる!?と思うと、前作の格好良さ
はさすがに減退、でも最後はビシッと決めたから、まぁいいとして。
誰もが歳をとる。でも歳とってからの災難だけは遭いたくないなぁ。
災難っていえば、今回最大の被害者は元妻・レノーア(ファムケ)。
まぁ前回は思いきり嫌な女だったから、それで痛い目にあった分、
娘を無事救出した夫に惚れ直した…っていう続編設定は由として、
あそこまで今回引き摺り回されるとはねぇ…絶対イスタンブールに
来たことを後悔してる筈だわ、あれじゃ~。大体、娘の誘拐事件で
親父がどれだけ人を殺したか分かっているのか(知らないよねぇ)
友人の奥さんなんか(急所外しても)撃たれちゃってるんだからね、
あとは皆殺し!っていう人ですよご主人は。そんな元夫に誘われた
からって、警護もなしに、ホイホイとイスタンブールなんてマズいよ。
もう拉致されに行くようなもんじゃないの!
拉致といえば…とっさにミルズが娘にケータイで連絡をとるシーン、
あそこで終わるまで待っている犯人一味には笑ってしまったけど、
よく聞け、パパとママはこれから拉致される…っていう連絡を受けた
娘は一体どうすればいいんでしょうか!?(まず思いつかない)
…そうか、ミルズはあの場で殺されるんじゃなくて、まずは拉致だ!
っていう確信があったのね。でも、なんでぇ?
もう工作員の考えてることなんて分かる筈もないんだけど、
あんなに引き摺り回されて、ホッペたも切られて、持ち堪えている
レノーアの耐久能力にも目を見張ってしまったわ。さすがファムケ!!
というわけで今回、ありがちな設定にありがちな展開、…さらには
ホッとさせる温かいラスト、どこをとっても前回には及びませんが、
家族内のみで展開したテロ撲滅作戦、一般市民の皆さまに銃口を
向けないだけ、実に有り難い^^;犯人一味もバカばっかりでしたねぇ。
もうこれで終焉だよね。と思いたいところなんですが、
あの犯人、もう一人息子がいるみたいだから、また襲ってくるかも?
キャー!リーアム60代のうちに、また皆殺し作戦に入れるのかしら。
(ところで今回の事件は96時間以内に解決しましたっけ?忘れてた^^;)