スプリング・ブレイカーズのレビュー・感想・評価
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凝ってるとは思うが…
個人的には、映画にストーリーをあまり求めないし、細部にわたってどうのこうのと言う必要はないと思っているが、それにしても…という感じ。
映像と音楽は確かに雰囲気出ていたし、それをバックに華やかな女子達の姿や振舞いも確かに映えていた。でも何を表現したかったのかは最後までよくわからなかったし、オチもピンとこない。何となく急な展開過ぎる。
ぶっ飛びとバイオレンスがうまく調和してなかったように感じた。
新感覚の作品なのだろうか。
アメリカ社会のメタファー
酒とセックスとドラックと暴力が薄っぺらく描いてあります。作品そのものがアメリカ社会のメタファーになっているんだなと思いました。
繰り返される『Spring Breakers Forever』
は、幻想の刷り込み。そして、幻想の行き着く先が殺しなのか?
この作品を観た後に、猛烈な虚無感に襲われました。それは、表向きだけハッピーな今の社会に虚しさを感じる気持ちと似ていました。
コリンの作品は、毎回異なる視点で病的な部分を写しだします。
今作も狙ったのかな、コリン。
さすがです。
SPRING BREAK NOT FOREVER
何度も何度も登場人物の口から“SPRING BREAK FOREVER”という言葉が漏れるのは、SPRING BREAKは必ず終わることの裏返し。
退屈な代わり映えのしない日常を倦み、非日常の世界で楽しみたいという気分は若さにつきもの。
しかし、ハメを外せば外しただけ代償も大きい。
逮捕され、銃で撃たれ、夢から醒めたように家に帰った二人にとって、楽しいはずの春休みは封印したい過去の汚点になってしまった。(そもそも飲んで騒いでのパーティー三昧で一体何が見つかると思ったのか?)
しかし、残った二人もフロリダ行きの資金を作る時点で既に一線を越えてしまっており、これからはいい人間になると何も無かったように元の学生生活に戻れるとは思えない。
パーティー・ムービーとしては、
全く笑いどころがないのは辛いし、
カラフルな映像も虚しさしか感じさせず、男性目線的には目の保養になっても、女性目線には扇情的ではあってもセクシーでも美しくもない。
ラストに『デス・プルーフ』のような清々しさがないのも辛い。
J・フランコは実にたのしげにワルを演じているが、彼の登場で主役が彼に移ってしまうのも、ストーリーとしては如何なものか?
唯一面白く観たのは、最初は解放感の象徴だったビキニが途中で急に無防備に見え、最後には戦闘服になっていくところかな。
何が言いたいのだ?
はじめは単なるブチアゲ系のパーティ騒ぎで面白く楽しく終わるのかなと思いきや、途中から急展開し、みんながダークサイドへ堕ちていった。最終的にダークサイドに堕ちたやつが勝利してよく分からない展開で終わってしまった。
何が言いたいのかわからない、謎な映画だった。
セレーナゴメスが可愛かったからそれは見れて良かった。てかセレーナゴメスが主役かな?と思ってたら途中から出てこなくなって、最後まで出てこないし!(笑)
なにこれ!?
スプリングブレイカーズに撃たれたい
冒頭でビキニやおっぱいが乱舞してかっこいい音楽が掛かっているだけで「この映画見に来てよかったな~」とたまらない気分になった。
ちょいちょいストーリーの先を見せるカットが挿入される変な構成だった。
黒髪のフェイスちゃんが主人公かと思ったら途中でいなくなってしまい、他の3人は特に掘り下げられることなく描かれていた。もっとも人間性が深く描かれていたのは、保釈金を出したヤクの売人みたいな男で、とても変だった。
浮かれた生活は破綻するに決まっていて、後半は暗い話になっていくのだが、4人とも死なずに終わってよかった。もうちょっとお金に苦労したり、嫌々セックスする場面なんかも見たかった。
若くて羽目を外してしまうととんでもない目に会う。いろいろ思い返して、恥ずかしくなると同時に大事に至らなくてよかったと胸をなでおろした。死ぬならスプリングブレイカーズに撃たれたい。
(追記)
どうしても気になって2回目見た。1回目より登場人物を把握できたのだが、それでも金髪の女の子がどっちがどっちか分からなかった。
一生水着で暮らしていけたらそれでいいみたいな気分はあると思う。しかし、それはその場にいない人間の感覚であって、実際沖縄やハワイで暮らしたらそれが普通になってしまうので、そんなうっとりした気持ちでいられるかどうか分からない。
フロリダの銀歯のチンピラは大金持ちで銃やヌンチャク、手裏剣の自慢をことさらにするのだが、悪い事して得たお金を仲間に分けなかったこともあっただろう、心の通い合うような友達なんか一人もいなそうで、自覚があるかないか分からないけど自慢し続けなければいけないくらい確実に孤独だった。楽園の孤独なんてむしろつらいのかもしれない。シベリアで孤独な方がましだ……なんてことはないかもしれない。
陽気に浮かれて生きられたらさぞ楽しい人生だろうと思う。楽園を舞台に冷たく不幸せなドラマが描かれていた。それでもなおかつ、おっぱいやお尻やビキニや銃やお金は最高だし、心なんかどこにもいらないと、ついうっかり思ってしまうのだった。女の子たちはたびたびお婆ちゃんやお母さんに電話していた。彼女らがハイヒールではなく運動靴をずっとはいていたところが何かを物語っていた。
2013.06.26 スプリング・ブレイカーズ
スプリングブレイカーズ(=大学生の夏休み)
Instagramで撮ったような画像とクラブでかかるような音楽がオシャレで、
若者の(って言うと年取った気分になるけど)HIGHでCRAZYな感じがいい感じにフィルタリングされて伝わってくる。
ヴァネッサとアシュレイベンソンがめっちゃかわゆい!!!
今どきギャルで。
いー感じにぶっ壊れてて。
あとはもー!!!
ジェームスフランコの、怪演!!
あのイケメンが!!
歯がギラギラのギャングになるなんてー。
別人すぎる!
でも繊細なところも出しつつ。
役者だね!
ブリトニーのくだりが好き。
ん?
セレーナ。対して出てなかったよね。
そんなもんか。
スプリングブレイカーズ。
若いわ(笑)
ビッチ!!!!
深い映画
今全米でも人気のヴァネッサ&セレーナが出演!とことで凄くワクワクしながら見に行きました。映画館でもやっぱり女子高生が沢山。でも映画の内容は思っていたのとは全然違いました。最初から色々面食らい、それからずーっと面食らったままでした笑 嫌悪感を覚える人もいるかも。いつもいい子ちゃん役だった彼女たちがここまでするとは。でもセレーナはまだ真面目さが抜けきれない感じ。ヴァネッサも必死感が少しあるかな。アシュレイとレイチェルはやっぱり女優ですね。パーテイのシーンは楽しかったんですけど中盤あたりにはちょっと疲れました。最後はええ・・・。どういうこと??周りの人たちもええ・・・。って感じ。でもパンフレット読んでなんとなく納得。ハーモニー監督の独特の演出なんですね。デイズニースターがいるからみる!っていう人が多いかもしれませんが、そういう人にはおすすめできません。きっかけになるかもですけど。決して楽しい、すっきりした映画ではないので、女子高生向きではないです。アメリカ人の価値観と日本人の価値観が完璧に違うな、って実感させる映画です。パンフレット読んでみて、なるほど、こういう考えなのね!と納得してから観るといいかもです。個人的には好きだし、もう一度観たくなりました。
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