「優雅な極悪人たち。」塀の中のジュリアス・シーザー ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
優雅な極悪人たち。
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ベルリン映画祭で金熊賞を受賞したとあってさすがの貫録。
舞台劇とドラマを融合した作風に現実と非現実が混じり合い
冒頭から囚人の演技に唸らされる。さすが重犯罪者とあって
人相の悪いのが次々と出てくるのに苦笑しつつ、マフィアと
シェイクスピアが紙一重だと思わされる。刑務所内を駆け回る
群衆がローマ帝国を構築し、あたかもそこが舞台と思わせる
演出の妙技に屈服する完成度の高い舞台劇ドキュメンタリー。
彼らが牢門をくぐればそこは現実、しかしあの優雅さは何だ?
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