「ビッチもパーフェクト。」ピッチ・パーフェクト ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
ビッチもパーフェクト。
かなり前に大ヒットしていた作品なので、日本でもどこかで
公開済みだと勝手に思っていたら、あら!今頃だったとは。
せっかくやってくれるんだからと(2公開の宣伝絡み)いそいそ
出かけて観てみたけど、あーなるほど若者にウケるのが分かる。
しかし典型的なガールズムービーと思いきや、下品なネタが多く、
(最近こういうの多いな)エロ&ゲロ満載なのにはちょっと驚いた。
テーマになっているアカペラ部で使用される曲は結構古めかしく
自分の世代にベストマッチ♪(だけどやっぱり地味な選曲)だけど、
それを若者たちが歌うことで新鮮味を感じさせたのはいい感じ。
まさか「ブレックファスト・クラブ」まで持ってくるとはね~^^;
主演のA・ケンドリックがミュージカル舞台出身だったことを
少し前の「イントゥ~」を観た時に初めて知った。やけに歌が巧い
ので驚いたけど、今作はそれを実証した形でサラッと歌いこなす。
コップを用いて歌った「Cups」が全米に大ブームを起こしていた。
アナケン所属グループ「ベラーズ」が宿敵「トレブルメーカーズ」を
抜いて代表を勝ち取ることができるかどうかの物語だが、しかし
このトレブル代表のデブ(顔も性格も悪い)、ベラーズ代表ゲロ女
といい、なぜか扱い辛いうえ態度も最悪。正統派同士の戦いじゃ
つまんないわよねと思ったE・バンクスの仕業かどうか知らないが
ピッチというよりほぼ、ビッチ!の世界になってしまっている。
主役のアナケンはいつも通りのクールな演技を最後まで貫くが、
傍の熱を帯びた個性的な面々とのギャップが著しく笑ってしまう。
話は雑だがアカペラ演奏はどのグループも素晴らしいので感動。
(さてさて2はどんな感じなのかな。今度は監督もバンクスだね)