「国民和解映画」東ベルリンから来た女 あしだかばちさんの映画レビュー(感想・評価)
国民和解映画
東ベルリンから地方へ都落ちのような転勤をしてきた女医。秘密警察による監視下に置かれ周囲を拒絶しながらも、患者への優しさは揺るがない。同僚は自らの医療事故をもみ消してもらう代わりに密告者となっているが、彼女への親切、善良さは隠しきれない。
それぞれの立場は加害者でもあり被害者でもあるという社会は、映画のような装置で全体を免罪するしかない。
国民和解映画は分断国家にこそ必要とされる。ドイツ、韓国はこのような映画を作るのがとても上手いのだ。
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