「70点(再)」真夏の方程式 まぁと@名作探検家さんの映画レビュー(感想・評価)
70点(再)
映画再評価:70点
かなり胸くそでした。
作品としての完成度は相当高いです。
ストーリーや内容だけなら90点クラスの出来です。
かの有名な『容疑者Xの献身』をも越えるでしょう。
二人の父親がそれぞれの気持ち(形)で
娘を守ったという愛。
しっかり表現されていたし、
足が悪いとか、器量が良いとか、
意味ない設定などないくらい
全て推理に必要な要素でした。
推理と心理を両方追及されていて、
更に主人公である湯川の成長にも通じている。
作者は本当の天才なんだと、
改めて実感させられました。
でも胸くそです。
まだ右も左も分からない子どもを、
大人たちが自身の利益のために利用するのです。
1つ目は、湯川によって鍵を盗ませた事。
これによって親戚のおじさんが捕まるきっかけになる訳ですが、アレによって身内が捕まる(壊れる)なんて、考えただけでゾッとします。
しかも、利用しているのが湯川(主人公)とか終わってます。最後にフォローとか入れてもお前が言うなよ状態でした。
2つ目は、殺人の片棒を担がされた事。
こんなん作中でも言ってましたが、フォローとか意味ないです。誰に何と言われても心に傷を残しますよ?
私は子ども自身が考え悪事をするなら、
生きていく為とか、興味本位とか、色々あるでしょうが自分が選んだ道なので、特に何も思いませんが。
自分の知らないうちに、
誰かを傷つけていたなんて
させて良い訳がない!
ましてや純粋な子ども相手に。
素晴らしい作品だったからこそ、
配慮が足りてなくて余計に苛立ちました。
10年前には感じなかった感情です。
たぶん、自分が子供側から大人側へと
目線が変わったのかもしれませんね。
【2025.6.16Netflixにて観賞】
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《下記は2014.6.30に鑑賞した感想です↓》
映画評価:50点
全体を通して良く出来ていますが
容疑者Xの献身より複雑で分かりにくい、その割りにはインパクトが薄いです
この作品自体は悪くないのですが、前作と比べると普通でした。
タネもビックリする所が無かったですし、殺しの動機も微妙、犯人も予想通りだし、相方が柴咲コウじゃないのも不満。
この作品がドラマや映画の続編ではなく、新作だとしたら60点にはなっていたかもしれない
そんな内容でした
【2014.6.21に地上波にて鑑賞】