「アイディアと結末の耐えられない乖離」レッド・ライト arakazuさんの映画レビュー(感想・評価)
アイディアと結末の耐えられない乖離
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序盤、マシスン博士(S・ウィーヴァー)とバックリー博士(C・マーフィー)の物理学者コンビが次から次へインチキ霊能者やインチキ超能力者のペテンを見破って行く展開は痛快でワクワクしたのだが、30年間の沈黙の春を破って再び表舞台に登場した伝説の超能力者R・デ・ニーロ演じるサイモン・シルバーが登場する辺りから雲行きが怪しくなってくる。
というのも、最初からシルバーがかなり胡散臭い。本当は目が見えるということもすぐに分かってしまう。
解せないのは、シルバーは何故30年ぶりに復活し自分の力を認めさせようとしたのか?
オチを彼処に持って行きたかったのは理解出来ても、其処に持って行くまでの手際が悪い。伏線が伏線になっていないような、必要なシーンが存在せず、不必要なシーンが存在するというような。
最初のアイディアもオチも悪くはなかったのに、S・ウィーヴァー、K・マーフィー、R・デ・ニーロという役者を揃えていながら、其処にもっていくまでのストーリー展開がなってなかったのが勿体無い。
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