「【”全力歯ぎしりレッツゴー!そして、ヤクザと血塗れ自主映画。”今作はスンゴイ小っちゃくて可愛い原菜乃華さんとヤッパリ凄い二階堂ふみさんが印象的な、血塗れブラックコメディである。】」地獄でなぜ悪い NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”全力歯ぎしりレッツゴー!そして、ヤクザと血塗れ自主映画。”今作はスンゴイ小っちゃくて可愛い原菜乃華さんとヤッパリ凄い二階堂ふみさんが印象的な、血塗れブラックコメディである。】
■ヤクザ組長の武藤(國村隼)は、10年前、北川会との抗争に明け暮れていた。襲撃を受けた際に妻しづえ(ナント、友近)に助けられ、妻は獄中に。
一方、北川組の刺客池上(堤真一)は血塗れの床を滑る中、当時CMの子役だったミツコ(原菜乃華)と出会い、魅入られてしまう。
10年後。武藤は出所してくる妻の希望”娘のミツコを映画スターにする”という妻の夢を叶えるべく、ミツコ主演の映画を作ることを決める。
だが、ミツコ(二階堂ふみ)は、余りの陳腐な映画内容に嫌気がさし、通りすがりの普通の青年橋本公次(星野源)と”恋人”になり、逃亡するが武藤に捕まる。
一方、10年前から自主製作映画を作ろうとしていた熱烈な映画青年平田(長谷川博己)が率いる映画製作集団”FUCK BOMBERS"主体で、本物のヤクザ抗争を映画として撮影していく。
◆感想
・余りに荒唐無稽なストーリー展開であるが、そこは天才だか、ボンクラだか分からない(怒っちゃ、嫌よ!)園子温監督である。
ヤクザの抗争と、青春自主製作映画を力業でミックスさせてしまうのである。
・当然、訳の分からない状況にドンドンなって行くのであるが、その中でキラリと光るのが、スンゴイ小っちゃくて可愛い原菜乃華さん(ホント、ビックリ。子役だったんだ!)とヤッパリ凄い二階堂ふみさんである。
特に二階堂ふみさんさんの、鉄火肌の姉御の様な、物凄い眼力には恐れ入る。やっぱ、この女優さんは凄いな。
・ヤクザの討ち入りシーンを、映画製作集団”FUCK BOMBERS"が撮影するシーンは、もう無茶苦茶である。飛び散る血潮、首、腕・・。
・そして、まるで「俺たちに明日はない」の名シーンの如く、踏み込んだ機動隊に彼らは銃撃されて、斃れて行くのである。勿論、二階堂ふみさんさん演じるミツコも、機関銃で撃ち抜かれ”死のダンス。”を踊るのである。
・一人、生き残った映画青年平田は、キャメラの35ミリフィルムを抱えて、狂気的に笑いながら、夜の道を疾走するのである。
<今作はスンゴイ小っちゃくて可愛い原菜乃華さんとヤッパリ凄い二階堂ふみさんが印象的な、血塗れブラックコメディなのである。>

