LOOPER ルーパーのレビュー・感想・評価
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ウーパー
最初に驚いたのが30年後のジョーの友人セスだ。ルーパーの仕事をこなそうとするが、標的は30年後の自分だった。逃亡する未来のセス、ジョーに匿われたセス。新旧二人の男が逃亡しているわけだが、未来のセスの指がもげ、足も無くなり、ついには鼻も・・・もちろんBTTFでも描かれていた兄やマーティの手が消失する場面を思い出した。過去の人間が消えると、将来の自分も消えるパラドクス。現在のセスも殺されてしまったことを表現していたのですね。
序盤のエピソードで未来のセスを軽く描いたけど、今度はジョー本人の番だ。未来から送られてきたジョー(ブルース・ウィリス)を殺さなければならないジョー(ジョセフ・ゴードン=レビット)は瞬時の迷いで取り逃がしてしまう。ルーパーを逃がしたために組織から追われるヤングジョー。
ここで面白いのが同じ場面が3度あること。1回目は簡単に逃げられ、2回目はオールドジョーを躊躇いもなく撃ち殺す。そして3回目・・・1回目のオールドはどうなったかわからないけど、2回目は確実に死んだ。何しろオールドに死んでもらわないとヤングが成長しないのだ。そして3回目は30年の人生を経験した後のジョーが登場するということ。最低でも2回はタイムループしていることを表現していた気がします。
3回目の人生が本筋となり、悪の組織とボスであるレインメーカーを倒すことがテーマとなってくる。オールドが教えられた番号を記憶に留め、その地図と番号によって少年レインメーカーを抹殺しようとするのだ。そして逃げてきたヤングもサトウキビ畑の一軒家でその母親サラと少年シドに出会う。
TKと呼ばれる超能力もプラスされると、なんだか『AKIRA』と『12モンキー』を足したような内容に思えたし、空中に浮くバイクなんてのも金田バイクへのオマージュだと思えた。シドとジョーの奇妙な連帯感が続けば、レインメーカーが誕生しないとか、未来はどう変わるのかと興味津々。悪の道に入るにはやはり辛い過去があるからで、それを経験させなければ未来は変えられる!そうしてジョーの取った行動に共感できるのです。だけど、その先まだ長い・・・未来は変えられないかもしれないし、タイムマシンを悪用する奴は他にも誕生しそうな気もする。
そんなこんなで、やはり見どころはシドの覚醒。ブワーッと無重力状態になるシーンはちょっと心地よい。
ブルースウィリスって死ぬんや… 殆どの作品でスーパー強いおっさんで...
ブルースウィリスって死ぬんや…
殆どの作品でスーパー強いおっさんで死ぬ事ないから
死んだ!!!!!!!ってなった
もう一度見たいなとかスッキリ、グッと来た!的な感想はないけど良きラストである
12モンキーズ再び?
最大の矛盾は、とても大変なプロセスを経て、タイムトラベルを実現し、LOOPERを使ってまで殺人をするという仕組みにある。
LOOPERは、最後に未来の自分を殺し、30年の余生を楽しむ。このシンプルで、とてもユニークな設定を生かすため、あちこちに埋めようのないほころびが出来てしまった。
いっそのこと、謎は謎のまま、くどくど説明せずに観客に委ねてしまえばよかったのに、妙に説得力のある解説を加えることで、もっと不思議な未解決の矛盾が生まれてしまうのだ。
未来でジョーは妻を殺される。その運命を変えるため、あえて危険を冒し、自分の意思で過去に旅立ち、すべての支配者レインメーカーを殺そうと決意する。
未来では、科学の発展により、死体の処理がほぼ不可能なため、わざわざタイムマシーンで過去に飛ばしてから殺すという面倒なプロセスをとることになっているのに、ジョーの妻は、あっけなく撃ち殺されてしまう。
殺人は、許されない。
でも殺す。ほぼ見つかる。
だから証拠を残さないためにタイムマシンとLOOPERを使って殺す。
という世界観が、「ジョーの目の前で撃ち殺される妻」という現象で崩壊してしまっている。
もう一つ、残念な要素がある。
TK能力(念動力)の設定だ。
この映画にはほぼ必要のない設定だ。
シド(のちのレインメーカー)が、とてつもないパワーの持ち主で、その秘められた力故に、将来、悪のボスになるということなのだろうが、ストーリー展開上、多牌で処理しきれていない。仮にこの設定がなかったとしても、なんら問題なくストーリーは進行できる。
視覚効果を狙ったとも思えない。なぜなら見せ方がとても地味だからだ。
でも、映画の冒頭でこの二つの要素はていねいに説明される。
まるでストーリーの両輪のような扱いで。
時系列の編集もまずい。
きっと退屈しただろうが、まず「未来の自分を殺す(ループを閉じる)」のちに30年後妻を殺され、「過去の自分から逃げる」展開にするべきだろう。
なのに、この映画では「未来の自分を逃がす」展開から進め、「未来の自分を殺す(ループを閉じる)」ことに成功した自分が未来でどういう運命をたどるかをダイジェスト的に描いている。
ジョー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)目線でストーリーを進めたためにその順番にならざるを得なかったのかもしれない。が、本当ならオールド・ジョー(ブルース・ウィリス)目線で進めるべきだったろう。
そのほかにも、細かなほころびは多い。
しかし、それを差し引いてもとても魅力的で、ユニークな映画だ。
この設定ならではの、見どころがたくさんある。
「未来の自分(ブルース)との対決=ただしブルースはジョセフを殺すことができない」
「未来の自分は過去を書き換えられても抵抗できない。(いつの間にか指が消失するなど)」
「やはり愛情には逆らえない。将来自分を苦しめる存在になることが分かっているのに、その子を殺すことができない」
「鮮やかなエンディング。」
3回繰り返し見て、ようやくこの映画の世界観が何となく理解できた。
気に入らなければ、3回も見ない。
ブルース・ウィリスのタイムパラドックスと言えば、「12モンキーズ」が最高。
でもこの映画も悪くない。
2014.1.7
面白いが惜しい
設定に惹かれ全体的には面白かったように感じますが、少々ツッコミどころがあるように感じます。
以下ネタバレあり
・未来の自分(ブルース・ウィリス)を殺すことに失敗し逃げられたパターンと殺すことに成功した自分(その後、ブルース・ウィリスに)のふたつのパターンの存在。世界線は同じではない?
・ブルース・ウィリスに近づくため頭が薄くなっていくが、その薄くなり方が強引過ぎる
・TK(テレキネシス?)の設定は必要だったのか?レインメーカーはただの悪党ではだめだったのか?
・未来では、戸籍云々により死体処理が大変、というが過去に送って消してもらうのなら、海に捨てるなり、溶かして捨てるなりするのと変わらないのでは?
STAR WARSでああいう展開にした片鱗がみられる
監督、たしかこの作品をプロデューサーに評価されてSTAR WARSに抜擢されたのではなかったか。
彼が描いたエピ8は私には強烈に受け入れがたいものがあって、逆に過去作品が強烈に気になっていたのだが、ようやくこの作品を見てあのSTAR WARSになった理由がわかったような気がした。
途中で主人公が変わっちゃうんですよ、この人。ルーパーの話だったのに、途中でTKという超能力を持つ男の子シドの話になっちゃうんですよね。
もちろんヤング・ジョーの友人がTKを持つルーパーだったりして、冒頭に布石はまかれてるんですよ。
でもね、そんなことすっかり忘れてた矢先に、どかんとシドがTK爆発させて、そこからシドと母親のサラの綱渡りのような関係性に多くの時間が割かれていき、せっかく未来からきたオールド・ジョーのブルリーのパートは殆ど無いに等しく、ヤング・ジョーのジョセフ・ゴードンもどんどん影が薄くなる。
いや、シドは将来ジョーの愛妻やルーパーを殺すレインメーカーになるので重要な人物なんですが、利害の対立するヤングジョーとオールドジョーの共闘か対立かを楽しみにしていたこちらとしては、やや肩すかし。
ルーパーを閉じないと(殺さないと)自分が殺されるヤング・ジョーが、未来の自分であるにも関わらず無慈悲にオールド・ジョーを殺そうとするのはわかるのですが、シドがレインメーカーならシドを殺すことで二人の利害は一致しないだろうか?
ヤングジョーが自分の命と天秤にかけるほど、そこまで母子と交歓があったかというと、母親のサラと一晩Hしただけ。あのラストにするならもうちょっと、サラとヤングジョーの間に恋だの愛だの育んだらどうですか?ライアンさん。優しくしてくれた娼婦の面影をサラに求めたにしても無理がありすぎでしょ。
あれだけ人生への執着をみせていて、未来の自分と話し合う素振りさえみせなかった男が、急に自己犠牲に目覚める行為に説得力がないんですよね。
オールドジョーを撃って、サラと結ばれシドの父親代わりになるならまだしも。
とはいえ全体的には面白くなくはない。タイムスリップの描写は省略の仕方が独特でテンポがよいし、ルーパーの肉体がリンクしていることを利用した仕掛けも面白いし、過去を書き換える度に改竄されていく記憶など無理なく帰結してる。
エピ8でも主人公以外の人間に時間かけ過ぎ、また自己犠牲の展開が鼻につくほど多かった。その片鱗がこの作品でも見えましたね。群像劇や多重構成が好きなんですかね。
あふれる母性で主役を喰っちゃったエミリー・ブラントはチャーミングだし、シド役がめちゃくちゃダークサイドに堕ちた表情でおののかせてくれるし、エピソード1のアナキンよりもアナキンらしいので一見の価値あり。
また、一瞬だけみせるブルリーの情けない落ち武者ヘアスタイルもお得感(笑)。
病んでいる
主人公が過去に戻って宿敵を取り除く発想はターミネーターと同じだが妙な処刑人ルーパーの存在理由が強引、身元がばれる位の不都合なら何とでもなろう、犯罪組織がタイムトラベルと言う手間をかけて現在の人間をそのまま過去に送って殺す意味がわからない、現在で始末する方がはるかに簡単だろう。どうせ転送するなら恐竜時代に送ればタダで処理してくれるのに・・。
シーンを小出しにして辻褄を合わせるが何度もやり直せるように見えて混乱する。致命的なのは世界観、正義も悪も曖昧で自己都合、そもそも裏社会の世界が舞台だから殺しにエロに薬物と終始ダーティ、ろくな人間が出てこない。報酬が貴金属なのは普遍の価値なのか、現物を送らなくとも情報で金儲けは山ほどできる、ルーパーが古めかしい銃を使うと思ったらスカイバイクは何なのだろう、時代描写も興味本位で頂けない。観客心理に付け込んでイライラ、ハラハラさせたいのだろうが子殺しまで絡めるのは浅ましい。
タイムパラドックスにチャレンジしたことは買うがテーマが絞れず過去と現在をふらふらして冗長的、ループが長すぎた。
難しいわ
途中まで、うーん難しいから面白くないなと思いつつ観終える。
ルーパーという特殊能力保有者が未来から送られてくる殺して欲しい人間を片付け、銀の延棒を稼ぎ、将来の自分を送り込まれたらループを閉じる。
自分は、あと30年生きられるがそれまでやりたい放題人生だけど、という中々難しい設定。
30年後、タイムマシンが開発され、そのルーパー達を殲滅させようとするリーダーを過去に戻り、主人公がリーダーの子供の頃に殺してしまおうとするが、未来から来た自分がそのリーダーの母親を殺した事でルーパーに対する憎悪が増し、リーダーに育てあげてしまうことに気づきその時代の自分を自死させ、この問題を終えたことにする。
ふーん。という終わり方。
設定が難しいわ。
オリジナリティのある脚本だけどあと少し…
すごく良いアイディアのオリジナル脚本。しかし、最後に自己犠牲を選んだ動機が付けが薄い。唐突にただのいい人で終わってしまった…。
ジョシュのブルース似メイクが若干気になるものの、前半はすごくわくわくした。現在・未来の2人が出会った時にややこしいから説明しない!とタイムトラベルの説明を一撃して終わらせたのは面白かった。なかなか斬新…笑。
中盤の子供のレインメーカーと出会った辺りから少し退屈。もうその子がレインメーカーなのはわかってるから早く話し進めて~と思っていると、唐突なセックスシーン。どう終わらせるんだろうと展開が読めそうで読めず、飽きずに見続けられるんだけど、現在の彼が自己犠牲でループを終わらせたのは唐突過ぎて残念…。
映像の切り取り方や見せ方、主演2人の演技が良いのでなかなか面白い映画だと思った。
うーん3.18点
映画の雰囲気良し(近未来感と焦燥感がいいです)
演技もまあまあ
出だしまあまあ
脚本2.8点
ちょっと、子供をめぐる展開が微妙でしたね
バランスがそこまで良くないくせに、無駄にVFX入れてきたり、残酷なシーン入れてきたりよくわからん映画でしたね
ラスト自殺するシーンはまあまあ良かったです。
実は子供は世界のヒーローだったとか、自分だったとか、ラスボスはあの雑魚部下だったりとかが良かったかな。
雑魚部下は最後まで雑魚で、あのラストシーンいるかな。。
総じて、早送りせずに見れたのは雰囲気が良かったからかな。とうもろこし畑やど田舎のレストランとか良かったわ。
設定はいい。
主人公のジョゼフゴードンは自分のイメージ的にこういう人殺しをしたりするワイルドな役のイメージがなかったので、違う一面を見れて嬉しかったです。
30年後がウィルスミス。
途中経過のハゲかけの途中の感じがリアルでテンションあがりました。笑
ループを撲滅するために動く裏組織のボスは、30年前の力を持った小さな男の子。
その子の手によって殺されてしまう30年後の自分の愛する人。
それを阻止するためにループして30年前に来て逃亡。
それを殺そうとする30年前の自分。
一言で面白い。設定がいい。
けどめちゃくちゃ面白い!!とまでは行かないくらい。
子役の子の演技力が素晴らしかったです。
あんな憎しみの顔をできる子役はすごい。
母親が殺されたことがきっかけで、ループをお終いにする裏ボスになってしまう流れが見えた30年前の自分。
自らラッパ銃で自殺をして30年後のウィルスミスを消し去りました。
バッドでもありハッピーでもある。
だが彼の行動がたくさんの人を救ったのではないでしょうか。
ですがそもそもが殺し屋なので善人じゃない話でした。
30年後からタイムマシンで送られてきた人を殺してお金をもらう、わるーい人たちのわるーい話でした。
題材を外している
自分対自分というテーマがこの題材の強みだと思うのだが、第三者の子供の命を巡って争うということが外していると思う。
未来から来た自分を殺さなければならない男と、殺されるわけにはいかない男の対決。年月が経てば一人の人間の考えや感情、立ち場が変わりまるで他人のように争うということが題材の面白さだと思う。超能力とか出すより、それぞれの立場での駆け引きを描いた方がいいんじゃないか?
Looper
人間版ターミネーター(終わらせる者)…悪くはないけど良くもない(-_-) 主人公Joseph Gordon-Levitt(=J)が30年後から送られてくる犯罪者を有無を言わせず射殺、多額の報酬を受け取る代償に、自分を殺してループを閉じるという結末が待ち受ける。
なーんか惜しい!ループ閉じのカタルシスはすこぶる良いのに、何と言っても30年後の自分Bruce Willis(=B)が残念賞(ノД`)~ とりあえず途中で思いついたエンディングは3つあったけど、本編は一番「ほえー⤵︎」ってなった。
一応考えたのをあげておくと、①Bがテレパスのシドに可能性をみて、JもBもお互いを殺さずBは別れ、Jは母子と一緒になる。ま、王道やけども。②JがBと母子を天秤にかけてBを殺害。結局最初に畑で殺してれば&ループ閉じにはなるけど、残りの人生をかけてシドとサラを護る。③自分を殺して自分の存在自体を消す。結果はこれでした(´・_・`)
それってB目線やと、存在が消えるからこれまでの奥さんとの素敵な記憶も何もかも消えてしまうのに。あ、総合して奥さんはBと関わらないから生きてるってか。んー、なんかモヤモヤ。
とりあえず中盤でBに殺された男の子が気の毒。
映画ならではの醍醐味
なんとなく見はじめて、やめられなくなる。三流映画の安っぽさがなんだかあると思ったのもつかの間、びっくりするどんでん返しがつぎからつぎに展開して、最後まであっという終わり方だった。発想は恐ろしいのだけど、悪い人が考えそうなことだから、やけにリアルで、それもまた怖かった。怖いけど面白いってこんな話かなー、今日みたヘイトフルエイトみたいなのと正反対。
30年後の世界では殺しをするとすぐ身元がバレるため30年前にタイム...
30年後の世界では殺しをするとすぐ身元がバレるため30年前にタイムループさせて殺すという設定は面白いと思った。
そしてその仕事を辞める時は連鎖を断ち切るため自分を殺して報酬をもらい、余命30年を。というところまでは良かった。
ただ後半になるに連れて徐々に期待とは逆に話のスケールが減速
もっと予算と尺をかけて壮大なストーリにすれば面白かったのかなと。
少し中途半端な仕上がり
違和感があったのは、物語の中で終始自分の人生、命しか考えてなかった主人公が最終的に未来の自分が打たないように、レインメーカーの母親を助ける為、そして子供がレインメーカーにならない為に自殺するという結末
斬新といえばそうかもしれないが、最後に未来の自分を殺してアナキン並みの超能力をもった未来のレインメーカーを助けて母親と一緒にいい方向に育てていく結末であってほしかった。
そもそも何で最後まで射程距離の短いラッパ銃を持ち続けたのか
思ったより複雑
単純にルーパーと転送された自分との対決劇かと思いきや、登場人物の心情も複雑なものがあり話は結構複雑でした。
現代の自分が傷つけられることで、逃亡していた未来の自分が今までになかった腕の傷痕に気付き、次第に小指、薬指、鼻と体の一部が次々と痛みなく消えていくシーンは、かなり恐怖でした。
この物語を複雑にしているのはシドの存在でしょう。
終わり方も個人的に好きでした。
期待以上に面白かったです。
トウモロコシ畑映画
見終わってまず思ったのはSFではないなということです。
SFというよりはサスペンスですね
映像美といのは全くなく安っぽいCGです。
トウモロコシ畑が舞台なようなものです。
期待してただけにショックですね。
色んな事を詰め込みすぎてごちゃごちゃになってる感じだなぁと思いました。
オリジナルであることの価値
タイムトラベルものにつきもののパラドックスについては考え始めたらキリがない。
30年後の未来から転送されてくるターゲットを始末する殺し屋“ルーパー”が主人公の今作も「んっ?待てよ!」というところや、ここは要らないなと感じるシーンもある。
でもやっぱり今作を評価したいと私が思うのはこれが監督ライアン・ジョンソンのオリジナル脚本だということだ。
小説やコミックスの原作やリメイクに頼りがちな昨今の映画界にあって、現在(2044年)を生きる殺し屋ルーパーがターゲットとして30年後の自分自身に出会うという設定はなかなか新鮮なんじゃないか?
ただ、ジョセフ・ゴードン=レヴィットってこういう顔だったっけ?
なんだろう?眉毛が違うのかな?
未来の自分、ブルース・ウィリスに似せようとしたメイク?
元々私は人の顔を覚えるのが苦手なんだけど、こんな顔だったっけな〜?という違和感が最後まで抜けなかった。
“顔”と言えば、後の“レインメーカー”であるシド役のピアース・ガニョン(この表記でいいのかな?)君の面構えは良かった。
よく見つけたよね〜、この子。彼の面構えには『ブリキの太鼓』を思い出しました。
ラストはサッパリ
見たきっかけとしてはブルース・ウィリスです。『RED リターンズ』のためにブルース・ウィリスの映画を見ておこうと思って見たので、なんかウィリス(30年後の主人公)の役回り的にちょっと残念でした。あれじゃ悪役じゃないですか…。嫁さんのために頑張るのはいいけどやり方が…もう少しどうにかならなかったのか。しかしながら30年の間に強くなった主人公役としての説得力はかなりありますね。ダイナーでタイムトラベルについて聞かれてキレるシーンは笑いました。
とは言え単純に一本の作品として予想外に楽しめた。
まず、初めて映画のファーストショットで「えっ!?」と声を出してしまいました。何が起きたのか分からなかったからです。絵面がシュールすぎます。タイムトラベルの描写が斬新。手法としてはカメラと編集さえできれば素人でもできるような手法なのですが、まさかハリウッド映画でこんなのが見られるとはw『ターミネーター』とか『タイムマシン(2002)』みたいなのを想像してたので素直に驚きました。これで一気に引き込まれましたね。
シド坊やの子役は末恐ろしいですね。子役に恐怖を憶えたのは初めてです。なんだよあの顔…
これは余談ですが、映画『クロニクル』が大好きなので超能力要素は「おっ!?」って感じでした。というか、シド坊やが完全にアナザーアンドリューなんですよね…。彼は愛してくれる人の不在故に超能力を暴走させてしまいますが、シド坊やはその逆を行ったという。シド坊や周りの要素を気に入った人に『クロニクル』を是非オススメしたいです。
割と退廃的な未来描写も好み(『ミスター・ノーバディ』みたいなやつはあんまり…)です。
様々な要素がつめ込まれているところは評価が別れそうなところですね。タイムトラベル、ガンアクション、親子愛、超能力、犯罪…だからなんかこれまで見たことないような雑多な印象。でもラストはスッキリ終わるから素晴らしい。
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