「レゴラスのゆくえ。」ホビット 決戦のゆくえ ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
レゴラスのゆくえ。
あーついに終わってしまった。
何とも壮大な6部作。13年間といったら、赤ちゃんが既に
中学生になっている歳じゃないか。うわー早いもんだな。
初めて観た時のビジュアルはそのまま、最終章までほぼ
伝説と化した道のりを丹念に描き上げたピージャク師匠、
(すいません、呼び方が軽くて)いや恐れ入ります。敬礼。
今回はLOTRに繋がる前日譚クライマックスということで
もう冒頭から戦いの嵐、嵐、嵐。迫力満点で大興奮。
原題「五軍の戦」そのままにあらゆる種族が入り乱れて
大混戦を繰り広げる。ので、映画オリジナルの恋愛劇で
(キーリの恋物語)ちょっと癒されるも、あーラストが!!
ずーっと興奮が続くのでほぼ2時間半、休むヒマなし。
ただ戦いメインの展開になるためドラマ性はあまりない。
そもそもこの後がどうなるか観客は分かっているだけに、
ビルボ頑張れ!レゴラスいいわぁ!出やがったサルマン!
みたいな感覚で、今後のオールスターキャストを眺めつつ、
60年前にこんな三つ巴(いや五つ巴)合戦を繰り広げていた
ことが興味深い。LOTRのラストを思い浮かべて観ていた。
しかしまぁホントに人間って(他の種族も)のは欲深いねぇ。
どんな平民も財宝を手にすれば心変わってしまうことを
トーリンが示しながら、戦争回避に奔走する平和主義者の
ビルボやバルドの忠告や進言もあれではもう耳に届かない
ことを巧く表現している。指輪も今後その象徴を担うけど、
これだから戦争はなくならないことを児童書でもこんなに
昔から詳しく描いていたのに…。住むなら断然ホビット庄!
ビルボを演じたM・フリーマンがとにかくいい。彼で大正解!
三部作を通し彼の信念や行動が変わらない目線で描かれた
ことが何よりの救いになる。そりゃガンダルフにも好かれるわ。
そして、初めて観た折からずっとその美しさに心奪われ続けた
オーリー、いや、レゴラス様!どうしてそんなに美しいの!?
お願いだから♪貴方はずっとそのままレゴラスしてて下さい。
思えばイケメンの宝庫だったこのシリーズ。あぁ終わりかぁ。
(ラストでうるうる。これで終わり。そしてまた始まるんだね…)