「『ウルヴァリン:YAKUZA』ヒーローは何処へ?」ウルヴァリン:SAMURAI crawlonさんの映画レビュー(感想・評価)
『ウルヴァリン:YAKUZA』ヒーローは何処へ?
CMと本編とで乖離が激しい。
ウルヴァリンが「死」と「生」のパラレルワールドを往き来する姿はあれど、その振り子となる原因が余りに御粗末ではないか。
西洋人側の一方的解釈で、日本もSAMURAIも「汚く」描かれているのは残念だった。日本である必要性が全く感じられなかったのだ。確かに日本人として嬉しさも無くはないが、やはり西洋人によって切り取られた日本の姿はこの程度なのだろうか。と。
そもそもSAMURAIという副題は、しっくりいかない。
『ウルヴァリン:YAKUZA』でも良かった気さえもしてしまう。
ヒーローは何処へ?
ただ「ボディガード」は魅力的であったし、日本役者の英語はなんと美しい!と感心してしまった。
「ヒュー・ジャックマンかっこよかった!」というのは当たり前で、本来なら格段に恰好いいはず。こんなもんじゃない。しかし「ウルヴァリンかっこよかった!」とは素直に思えない。映像構成・脚本が原因で、ウルヴァリンというヒーロー体を台無しにしていると。
まさに、ヒーロー不在である。
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