ポゼッションのレビュー・感想・評価
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何の捻りも無いエクソシスト系ホラー
今どき、よくここまで何の捻りも無いストレートなエクソシスト系ホラーを作れるなと感心します。少女の口から指や蛾が出て来たりと、現実的にはあり得ない現象が頻出する地点で、「あ、やっぱりこれ系か…」と嘆息。展開や演出が「エクソシスト」や「オーメン」の頃から何ひとつ変わってない。
宗教観の違いもあるんでしょうが、人に取り憑く悪魔も「とてつもなく恐ろしい悪魔の封印が解かれた!」みたいに語られるくせに、やる事の大半が白目むいて「シャーッ!!」と威嚇したり、蛾を大量に飛ばしたりとコケ脅しみたいな事ばかりなので、「…で結局、何がやりたいんだよ?」としか思えない(笑)。
やってる事がせいぜい下っ端の使い魔や悪霊レベルで、ちょっとした儀式であっさり祓われるから「人間ではどうしようもない超常の存在」という凄みや恐怖感がほとんど感じられないんですよ。この辺はやはり日本の漫画に出て来る悪魔や超常の存在(「ベルセルク」のゴッドハンドや「チェンソーマン」の根源的恐怖の悪魔、「ブラッククローバー」の上位悪魔など)の描写の方がはるかに絶望感や恐ろしさを感じさせます。
ラストもよくある予想通りのパターンだったし、何から何まで工夫の無い凡作でした。これなら昔、お笑い芸人のインパルスがやってたエクソシストのコントの方がオチに工夫があってよっぽど面白かった(笑)。
【”古びた長方形のヘブライ語が記された木箱がある家族に齎した恐ろしきモノ。”ユダヤの民話で邪悪な霊を封じ込めたと語られる“ディビュークの木箱”を基にしている作品だが、実話ベースのホラーは矢張り怖い。】
■妻ステファニーと離婚し、週末にだけ2人の娘、ハンナとエミリーと会うことができる中年男のクライド(ジェフリー・ディーン・モーガン)。
ある日、彼らはガレージセールを訪れる。
そこで次女・エミリーがアンティークの木箱を欲しがり、クライドは購入を許可する。しかし、その日からエミリーの身に異変が起き始める。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作は、ユダヤの民話で邪悪な霊を封じ込めたと語られる“ディビュークの木箱”にまつわる実話を基にしているそうだが、実話ベースのホラーは矢張り怖い。
・エミリーが、木箱に憑りつかれ、豹変していく様は怖い。何しろ表情が怖いし、大量の蛾も嫌だ。
・エミリーを助けるために、クライドがわざわざ、ユダヤ教のラビ達を訪れ、ラビを父に持つザデックが実に頼もしく見える。
彼の除霊により、ヤレヤレとなるのであるが、ホラー映画あるあるのラストも嫌だ。
■突っ込み処も結構ある。(ホラー映画あるある。突っ込み処の無いホラーは一級品である。)何で、エミリーを助けるためにクライドが奔走する中、ステファニーが再婚しようとしていたブレットは何もしない。で、エミリーの歯を矯正しようとしていた彼は、前歯が抜け・・、で、どうなったの?
<等と細かい所を突っ込んではいけない。
ホラー映画を観る際には、身を任せるのが一番である。
ここ半年、ホラー映画を配信で結構観て来て、最近漸く映画館でもホラー映画を観る事が出来るようになった。
手汗ビッショリで観ているが、麻薬と同じくホラー映画って、常習性がある事に気付いた。(あ、麻薬と言っても、LSDやスピード、大麻、コカインはホント駄目ですよ。)
今作は、今まで観たことがなかったユダヤ系悪霊が憑りついていた“ディビュークの木箱”がメインになっている面白怖い作品でありました。>
本当にあった怖い話
ホラーとかオカルトとか、あまり観ないのだが、アマプラでもうすぐ終了ということで、つい観てしまった。
本当にあったとのこと、ユダヤ人が作ったらしいけど、ホロコーストの呪いだったら、こんなものじゃないだろうな、とか思いながら見ていた。(もっと古いのかな)
悪霊の目的?がよくわからなかった。エミリーの感情にも左右されるのか?全く無関係なのか?母親の彼氏は単にエミリーに嫌われていた??
今や悪霊祓いもネットで調べられることに驚き(笑)
やや陳腐なシーンもあったけど、こわおもだった。
欲を言えば、あの箱に込められた想いとか知りたかったけど、知ったところでどうにもならないか?誰にも止められないのだから…。
惜しい
とても面白かったと思います。
ただ、実話で釣るには少し無理があるのではないでしょうか(笑)
調べてみたところ、箱は実在するみたいですが話自体はほぼフィクションみたいですね。そうだろうなという感じです。
再婚候補の男性、歯が抜けた後どうしたんですかね?
奥さんもその後一度も再婚候補の男性のことなんて気にもしていなかったですし、気になります。
それと、悪魔は姿見せない方が良かったですね。怖さ半減でした。
最後、唯一助けてくださった除霊師さんが死んでしまうのは腑に落ちないです。
家族は幸せに暮らしているのに、助けてくれた除霊師さんは死んでしまうなんて…
面白かったけど惜しかったです。
観て損はない正統派ホラー映画
「エクソシスト」を継ぐ正統派悪魔払い映画という感じ。丁寧な作りで変に誇張しすぎず、割と淡々と怖さを映す映画だった。製作にサム・ライミが入っているけど、そんなに大げさなホラーではなかった。
とは言いつつ、要所要所でぞっとするエミリーの表情がめっちゃ怖い。だんだんと服がグレー色になっていくのね。目を見開いただけで、この子なんか変・・・という感じが、この子やりおるなぁと思いました。ただ、僕的には、お姉ちゃん役の方がかわいかったな!(笑)
だんだんと悪魔に身体を乗っ取られていく感じも怖かったですけど、後半の病院でのエミリーの豹変ぶりはいよいよ姿を現したな!!と。ひゃっほーいとテンション全開で観れました。眼がね、クリっと裏返るところとか、たまんないですわー。
そして、何故か死体安置所みたいな所に逃げ込み、かわいい娘のため、怖気づくこともなく追いかける父親。なんであんたはそこへ足を踏み入れられるんやと!確実にやられるのわかってるじゃん!と心では思いつつ、映画って楽しいわーと思っちゃうんですよねー。そこは映画を作る人と観る人の暗黙の了解ってやつで。ダメー行っちゃダメー(もっと見せてー)と。ここのシーンは大満足でした。サム・ライミだと悪魔が死者を甦らせて複数で襲ってくるぐらいやりかねないですが、この映画の質に合わせるとそこまでやっちゃうとさすがにオーバーですね(笑)
ホラーという部分では、なかなか怖かったのですが、脚本はあれっ?思ってしまうところが結構あって、そこは惜しいなぁと思いました。
・最初のおばちゃん。確かに演出としては、怖かったが、振り返ってみると、あれはどういうことなのだろう?と疑問が残る。ハンマーで壊そうとして、逆に返り討ちにあったが、悪魔はあの箱に封印されているのではなかったか?されてなかったとしたら、誰が、悪魔に乗り移られたのか?ただ、エミリーが箱を見つけた時は、ちゃんと箱は閉まっていた。ということは、誰かが、封印をしたのではないか?だったらどうして、箱を処分せず、ガレージセールで売りに出されてしまうというずさんな事をしてしまったのか?
・あと、おばちゃんは壊そうとしただけで、身体が吹っ飛んだのに、エクソシストのお兄ちゃんは中のガラス割っても何とも起きない。この違いは何?とかね。
・エクソシストのあの悪魔払いはちょっとウケる。アビズーアビズーと連呼して、身体を上下に揺らすというね(笑)あら、俺にも出来そうじゃん!友達にやってみようかな!でも、元ネタ知らないから絶対つまらないわ。でも、現代版エクソシストとして、風貌はカッコ良かった!初めて会うシーン。エクソシストが歩道橋の階段に座って、ウォークマン聞いて歌ってるっていうね。いいねー現代版エクソシストだね~。
いろいろダラダラと書いたけど、評価は中の上ぐらいで。
三連休前のDVD観賞。金曜日夜更かししてホラー映画を観るって最高ですね!!
一種の安定感を感じる出来。
少女の口の中の映像などは目を見張ってしまいました。
ホラー映画としてのクオリティがあると思います。
ラストはバタバタして終わりますが、当然ハッピーエンドではない所がホラーらしい安定感を感じます。
BGMは終わった感じがしないままラストシーンに入るんだから“解ってるよね?"って言われてる気がしました。
アアアアビイイイズウウウウウウウウウ
今後、アンティークな箱をみるとこの映画を思い出しそう(笑)
ラスト、離婚した夫婦が復縁?して、その傍らで次女を助けたユダヤ神父さんが事故って亡くなってしまう・・・。そしてあの箱が残り・・・。なんだか続編の匂いを漂うわせる結末。
もう続編作ってくださいよ、サムライミさん!
同時期公開の「死霊のはらわた」はすでに続編制作してるとか。
怖ーいホラー作ってください、お願いします。
観てもーたー!
今まで数々の実話を基にした映画を観ましたが、これがまあひどい。映画だから多少の脚色はあって当然だと思っている自分でさえ、つっこまずにはいられない内容です。
1のことを10にするぐらいならまだしも、10000ぐらいに誇張しています。
「実話」で釣るには、悪意がありすぎる。
演出的ホラー。期待外れかな?
レビューで怖いって言ってる方多かったので、〝怖がりのホラー観たがり〟ながら、期待してDVDをレンタル鑑賞。
実話ベースだけど、これは娯楽作です。
メッセージ性ないと思ったんで、この作品についてはひたすら駄目だしします。
まず、一番怖い演出として、当事者の少女と家族よりもまわりの人間の方が大けがしたり死んだりし過ぎで意味がわからない。
•前の箱の持ち主→大怪我
•少女から箱を取り上げようとした教師→死亡
•母親の再婚候補の男性→大怪我(多分亡くなってはいない)
•助けてくれたユダヤ教の青年→多分死亡
…箱を壊そうとしたり、引き離したりしてる人はまぁ、酷い目にあっても納得出来るけど、母親の再婚候補の男性に関しては箱にはノータッチだったので、〝演出ですよ〟とゆー印象が強かったです。
(あの男性については箱の中の邪悪な霊のせいだけではなかったのかな?…だとしたら、少女エミリー自体怖い存在になりますが…)
…で、箱の中にはユダヤ教の一派で信じられている邪悪な存在が封じてある…とのこと。
箱に封じてあるのに上記のレベルで害をなすくらい強力な力があるわけです。
でも、当の一家には最終的にそこまで酷い被害は出ていないのが不自然だな、と。
あと、封じてあるというよりは、住処とか、本体が箱の中にあるっぽい扱いに思える。
邪悪な霊の方が箱を大切にしているっぽいので。
(封じてあるなら逆に箱がない方が力が増しそうなものなので)
その割りに箱の扱いがおざなり…。
その悪霊についても、存在自体がイマイチ掴みきれない…。
•箱に封じてある
•邪悪な存在である
•子殺し
•ピュアな魂の持ち主を標的としている
•魂と肉体を食らう
•自分にはないもの=生命を得たがっている
話の中でこれだけのヒントが出てるのに、終盤、父親に乗り移る必要ってあったんだろうか?
(父親の何かするなら娘ではなく自分にしろ!って直訴に応えたのならそんなに邪悪な存在じゃない気もするけど)
…つじつま合わせにいろいろ考えてしまいました。
子殺しって言うなら、子どもを失ったか子どもに執着のある悪霊?
エミリーの反応からすると女の子みたいなので、子ども時分に生命を落とした霊?
で、もし、あのままエミリーを乗っとれた場合はどうしたのだろう?
…やっぱりわからない (-。-;
ただ、ただ、人が苦しむのを愉しんでいる悪魔とかだと言われたのなら納得出来るけど、
謎解きのように説明されても掴みきれない存在なので、〝何がしたかったの?結局?〟っていう感想が残りました…。
〝あなたの周りにも身近なところに災いの種が転がっているかもしれませんよ?〟
…ってところでしょうか?
…最近よくあるけど、予告編とか、本編以上に煽りすぎじゃないですかね?
期待してただけに、余計に残念でした…(^_^;)
良質ホラーです
最近よくある、"見せ過ぎる"演出を控えて、苦悩する者の目線で描いてるところに好感を持ちました。
クライマックスに現れるアレも、個人的にはいらないんじゃない?って思ったけど、点滅する灯りでの見せ方はなかなか良かったです。
エミリーに本格的に取り憑く前の箱が大人し過ぎるのでは?っていうのと、ユダヤ?の若いエクソシストの手際良さなんかは、うーん?って感じだったので☆4つに。
けど、ストーリーやエンディングも良かったし、憑かれたアレが表情に現れる演出は最高にキモ怖くてナイスでした。
怖い雰囲気。
実話を題材にした作品なので怖い。
呪われた悪魔の箱が存在していることがまた怖い。
少女の部屋に無数の蛾が飛びかっているシーンはかなり怖く、見ていて「うわーっ」と心の中で叫んだ自分がいました。
箱のせいで、少女がどんどん怖くなっていくところが、見ていてホラー映画として面白いがこれまた非常に怖い。
エクソシスト系の映画だったのかと終盤で分かりました。
この映画は、わざと怖くさせようとしている映画でわなく、たんたんと流れて行く作品に仕上がっているところが、とても良い。
面白怖い
少女が悪魔に魅入られて、彼女は自分だけの世界だと思って大切にする、周りの人は理解を示さず、彼女はますますのめりこみ、後戻りできないところまで行ってしまう……なんて図式はとても魅惑的だなーと思った。主人公のエミリーがとても可愛らしくてキュンキュンした。姿を現した悪魔が『ロードオブザリング』のしょぼいやつみたいなガッカリな感じなのが、あり得そうでよかった。
お母さん顔が怖かったけど、裸足でガラスの割れた台所歩くのはかわいそうだった。お母さんの彼氏はなんにも悪くないのに歯が全部抜けてかわいそうだった。ユダヤ人の除霊してくれたお兄さん、かわいそう。
古い箱は怖い。もらっても絶対に捨てようと思った。
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