「観て損はない正統派ホラー映画」ポゼッション yujiさんの映画レビュー(感想・評価)
観て損はない正統派ホラー映画
「エクソシスト」を継ぐ正統派悪魔払い映画という感じ。丁寧な作りで変に誇張しすぎず、割と淡々と怖さを映す映画だった。製作にサム・ライミが入っているけど、そんなに大げさなホラーではなかった。
とは言いつつ、要所要所でぞっとするエミリーの表情がめっちゃ怖い。だんだんと服がグレー色になっていくのね。目を見開いただけで、この子なんか変・・・という感じが、この子やりおるなぁと思いました。ただ、僕的には、お姉ちゃん役の方がかわいかったな!(笑)
だんだんと悪魔に身体を乗っ取られていく感じも怖かったですけど、後半の病院でのエミリーの豹変ぶりはいよいよ姿を現したな!!と。ひゃっほーいとテンション全開で観れました。眼がね、クリっと裏返るところとか、たまんないですわー。
そして、何故か死体安置所みたいな所に逃げ込み、かわいい娘のため、怖気づくこともなく追いかける父親。なんであんたはそこへ足を踏み入れられるんやと!確実にやられるのわかってるじゃん!と心では思いつつ、映画って楽しいわーと思っちゃうんですよねー。そこは映画を作る人と観る人の暗黙の了解ってやつで。ダメー行っちゃダメー(もっと見せてー)と。ここのシーンは大満足でした。サム・ライミだと悪魔が死者を甦らせて複数で襲ってくるぐらいやりかねないですが、この映画の質に合わせるとそこまでやっちゃうとさすがにオーバーですね(笑)
ホラーという部分では、なかなか怖かったのですが、脚本はあれっ?思ってしまうところが結構あって、そこは惜しいなぁと思いました。
・最初のおばちゃん。確かに演出としては、怖かったが、振り返ってみると、あれはどういうことなのだろう?と疑問が残る。ハンマーで壊そうとして、逆に返り討ちにあったが、悪魔はあの箱に封印されているのではなかったか?されてなかったとしたら、誰が、悪魔に乗り移られたのか?ただ、エミリーが箱を見つけた時は、ちゃんと箱は閉まっていた。ということは、誰かが、封印をしたのではないか?だったらどうして、箱を処分せず、ガレージセールで売りに出されてしまうというずさんな事をしてしまったのか?
・あと、おばちゃんは壊そうとしただけで、身体が吹っ飛んだのに、エクソシストのお兄ちゃんは中のガラス割っても何とも起きない。この違いは何?とかね。
・エクソシストのあの悪魔払いはちょっとウケる。アビズーアビズーと連呼して、身体を上下に揺らすというね(笑)あら、俺にも出来そうじゃん!友達にやってみようかな!でも、元ネタ知らないから絶対つまらないわ。でも、現代版エクソシストとして、風貌はカッコ良かった!初めて会うシーン。エクソシストが歩道橋の階段に座って、ウォークマン聞いて歌ってるっていうね。いいねー現代版エクソシストだね~。
いろいろダラダラと書いたけど、評価は中の上ぐらいで。
三連休前のDVD観賞。金曜日夜更かししてホラー映画を観るって最高ですね!!