「【”古びた長方形のヘブライ語が記された木箱がある家族に齎した恐ろしきモノ。”ユダヤの民話で邪悪な霊を封じ込めたと語られる“ディビュークの木箱”を基にしている作品だが、実話ベースのホラーは矢張り怖い。】」ポゼッション NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”古びた長方形のヘブライ語が記された木箱がある家族に齎した恐ろしきモノ。”ユダヤの民話で邪悪な霊を封じ込めたと語られる“ディビュークの木箱”を基にしている作品だが、実話ベースのホラーは矢張り怖い。】
■妻ステファニーと離婚し、週末にだけ2人の娘、ハンナとエミリーと会うことができる中年男のクライド(ジェフリー・ディーン・モーガン)。
ある日、彼らはガレージセールを訪れる。
そこで次女・エミリーがアンティークの木箱を欲しがり、クライドは購入を許可する。しかし、その日からエミリーの身に異変が起き始める。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作は、ユダヤの民話で邪悪な霊を封じ込めたと語られる“ディビュークの木箱”にまつわる実話を基にしているそうだが、実話ベースのホラーは矢張り怖い。
・エミリーが、木箱に憑りつかれ、豹変していく様は怖い。何しろ表情が怖いし、大量の蛾も嫌だ。
・エミリーを助けるために、クライドがわざわざ、ユダヤ教のラビ達を訪れ、ラビを父に持つザデックが実に頼もしく見える。
彼の除霊により、ヤレヤレとなるのであるが、ホラー映画あるあるのラストも嫌だ。
■突っ込み処も結構ある。(ホラー映画あるある。突っ込み処の無いホラーは一級品である。)何で、エミリーを助けるためにクライドが奔走する中、ステファニーが再婚しようとしていたブレットは何もしない。で、エミリーの歯を矯正しようとしていた彼は、前歯が抜け・・、で、どうなったの?
<等と細かい所を突っ込んではいけない。
ホラー映画を観る際には、身を任せるのが一番である。
ここ半年、ホラー映画を配信で結構観て来て、最近漸く映画館でもホラー映画を観る事が出来るようになった。
手汗ビッショリで観ているが、麻薬と同じくホラー映画って、常習性がある事に気付いた。(あ、麻薬と言っても、LSDやスピード、大麻、コカインはホント駄目ですよ。)
今作は、今まで観たことがなかったユダヤ系悪霊が憑りついていた“ディビュークの木箱”がメインになっている面白怖い作品でありました。>