「この話の鍵は昭和64年が直ぐに終わってしまった事。」共喰い マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
この話の鍵は昭和64年が直ぐに終わってしまった事。
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物理的な男性は死んだ後に土左衛門になると、うつ伏せになる。仰向けになるのは女性。
我が亡き母は、自分がガキの頃つまり、日米戦争の頃、利根川を流れてくる土左衛門を何度も見そうだ。最初は怖かったが、何度も流れてくるので、友人と葦の穂で土左衛門を突いたそうで、プシューと腹の中のガスが抜けると、この世とは思えぬ臭いの渦が漂ったそうである。
そんな話を母がすると、羽田沖にも沢山の土左衛門が散在したと親父は言っていた。まるで母の話に張り合う様に。親父は付け加えて「羽田沖の土左衛門の周りにはシャコだらけだった」と話した。すると、「母は利根川は鰻だらけだよ」と張り合った。
親父は性癖に関係なく誰にでも暴力をふるった。それでも、子供の僕だけには手を上げなかった。親父が半身不随になってから、その理由を聞くと親父は「お前が怖かった」と曰わった。
お腹の子供が誰の子なのか?それが分かれば原作と違う面白さがあると思うが、残念ながらが、原作は読んでいない。
あの人が始めた戦争と言うが、それは違う。そう結論づけるのは本当の戦犯を見過ごしている。若しくは、アイロニーでそう言っているのだろうか。
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