「うーん・・・」キャリー ハチミツ舐太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
うーん・・・
キンバリーピアース監督作品は今作にて初鑑賞。
もちろん、ブライアン・デ・パルマ版は鑑賞済。
思っていたよりは、悪くなかった。
どうしてもデ・パルマ版と比べてしまうが、良くも悪くも前作を意識して作られていたなと感じた。
良い所。
クライマックスでかけられる血。
これは前作と同じ設定で、まずは一安心。後述でまた言及するが。
現代にアレンジされていた部分、動画を使ったイジメ。
また、イジメ子の親が訴訟騒ぎを起こすところもgood。
先生が、パワハラじゃないと弁明するところも良い。
序盤プールで太もものみを映したシーンは、前作への敬意が表れており良いいなぁ〜。
母親役のジュリアン・ムーアもなかなかの怪演で、心底恐怖を感じた・・。
また、豚さんに血を分けてもらうシーンも、音の演出がなかなか良かったな。
気になった所。
主演のクロエ・グレース・モレッツはキャリーという役には、あまり向かないような気が・・。いじめられっ子顔じゃないよな・・。
どちらかというと元気な女の子のイメージが強いので、KICK ASSや500日のサマーのせいかも知れないが、自分は最後までハマれなかった。
ちょっと感情が表れ過ぎの部分があるし、自己を通そうとする部分が、強いなと感じるところがあった。
とは言え、前作キャリーの仕草等演技の部分で、かなり勉強された感は出ており、そこは好感を持った。仕草はキャリーっぽい。おびえた表情とか♪
この女優さんはすごい人だなと関心した。
豚の血。
現実でのリアリティーを求めたのか、黒い色の液体になっていたのが、本当に残念だ。嘘っぽいまでの真っ赤な色が、炎やドレスや肌に生えて美しいのに・・。
ラストでの語り。
この映画はこういう部分が怖いんですよ。という説明がナレーションで入っていたのは、完全に興醒めした。
もうちょっと、前作と違う表現があっても良かったんじゃないのかな・・・・。
ただ、前作を汚す訳ではなく、なかなか良くできたリメイク映画だとは思う。
もう一回、デ・パルマ版を観てみよう。