「76年版のデパルマ監督はやはり巧かった!今作はクロエファンには可愛いし、お楽しみだね」キャリー Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)
76年版のデパルマ監督はやはり巧かった!今作はクロエファンには可愛いし、お楽しみだね
クロエ・G・モレッツのファンには彼女の可愛らしさが堪能出来るので、観るのも良いかも知れない。
みなさんもご存じの通り、本作は76制作のデパルマ監督作品のリメイクだが、今回の作品は、デパルマ作品のような、恐怖感が無いのは一体どうしてなのだろうか?
CG技術が進化した今日の方が、画像的には迫力やテンポも優れて、派手に破壊シーンなどが描ける筈なのだが、オリジナルと比較すると、恐さが無いのは、演出のキレ味が無いからなのだろうか?
それとも、キャリー役のシシー・スペイセクの芝居が、恐かったからだろうか?
確かに彼女の表情は恐かった。そしてまた、デパルマはカメラワークの巧さがある。
そして、音響効果もオリジナルの方が良かった様に思う。
更にラストシーンの、恐さを前作と比較したら、今回は笑ってしまう程に恐怖はゼロだった。
ここから以下文は、本作の直接的なレビューとは違うのだが、この映画の上映に付いて一言書かせて頂きます。
私は、この映画はまさかDVDレンタル版ではないので、吹き替え版が有るとは知らずに、試写会に当選したので、喜び勇んで出かけて観たら、当日吹き替え版上映だった。
無料で観賞させて頂きながら、文句を言うのはオカド違いなのかも知れないが、この作品を吹き替えで上映する意図が理解出来なかったのだ。
この映画を試写会で上映する時は、総て吹き替えだと、終映後、映画会社の人から知らされた。
そして、彼は私に「公開したら、是非劇場では、英語版も観て下さい」と笑顔で告げた。
しかし、私の自宅の最寄りの映画館では2Dの吹き替え版上映となっていたではないか!
家から車で10分程の距離に有る、シネコンは8スクリーンしかない小さなシネコンで日本語版のみの上映だ。
すると英語版を観る為には、遠方の劇場へと行かなければならない事になる。
本作が、ピクサーなどの幼児向け等の子供向け映画作品であるなら、それも理解出来るのだが、どうして吹き替え版のみ上映をするのだろうか?
最近では、邦画に比べ、洋画離れがどんどん進んでいるけれども、劇場公開の新作洋画を映画館で観ようと言う映画ファンは、やはりオリジナル版を観たいと思う人が多いと私は思うのだが、現実的にはどうなのだろうか?
吹き替えをしている、声優が下手と言う事ではなくて、劇場で観る熱心な映画ファンはなるべく制作されたままの状態の映画を観たいと望んでいるものだと思う。
そして、出演している映画スターの声を聴くのを、私はいつも楽しみにしている。
特に英語が堪能である訳ではない。だが、出演スターの声の質、声色、声量や、そして間合いなど、彼らの精魂込めた芝居の息遣いを彼らの声を通して、観たくて、映画館で作品を観るのだ。
ネットで予告編の英語を聴くと、やはり全く日本語吹き替え版を観た時と印象が違っていた。
本作は、確かに大の大人が、喜んで観る作品ではないのかも知れない。
しかし、初めから、幼児向け、子供向けの映画として制作された作品とも思えない。
最近では、ディズニー作品も、日本語吹き替えのみの上映が多い。
何故日本語版の上映が最近は、多いのだろうか?全く腑に落ちない。