今日、キミに会えたらのレビュー・感想・評価
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その後の二人が気になる。
一緒にいれない寂しさを埋めるだけの相手とそれぞれの地で過ごし、二人が会える時は切り捨てる。こんなこと長くは続かないよなぁと思いながら最後まで鑑賞。
割り切ってるのか、好きなのか分からないけど、絶対情が湧くし良くそんなこと出来るなとしか思えなかった。
遠距離恋愛は忍耐だということは分かった。一度の過ちが二人のすれ違いを生んだ。不法滞在がなかったら二人はどうなっていたのかな。一緒にいたかったのは分かるけど、後先のこと考えれば帰るしかなかったのになぁ。日本の遠距離恋愛と違って、遠遠遠距離って感じなのかな。
永遠の別れではないけれど、若い二人にとっては少しでも一緒にいたい、離れたらお互いの気持ちが変わるかもしれない、あっちでは違う誰かと過ごしてるのかななんて思いながら過ごすのは酷だよなとは思った。
最後のシャワールームのシーンの二人の微妙な顔がこれからを物語っていたように思う。出会ったころのような、お互いを焦がれていた時のような熱い気持ちは感じられなかった。
これをハッピーエンドと言って良いものか分からないなぁ(笑)
終始ジェニファーローレンスが可愛かったです(笑)
何事も、「タイミング」って大事
原題は「LIKE CRAZY」です。
狂おしいほどに(LIKE CRAZY)……、恋した、愛した時間を思い出しながら、シャワールームで複雑な表情で抱き合う二人のラスト。
・ブルー・バレンタイン
・アデル
・テイク・ディス・ワルツ etc
登場人物達は、シャワールームでその愛に悩む。
あの、シャワールームは、愛の行き詰まる場所なんですか?
イギリスからアメリカに留学したアンナ(フェリシティ・ジョーンズ)は、同じ大学生のジェイコブ(アントン・イェルチン)と出会い恋に落ちます。でも在留資格が切れたのに居続けたことがばれて、強制送還されます。離ればなれになった二人の、切ない遠距離恋愛の始まりです。
正直に言います。同じくドレマス監督作「あなたとのキスまでの距離(この邦題かったる!)」のフェリシティ・ジョーンズがあまりにも可愛かったのと、ジェニファー・ローレンス目当てで観ました。
本作はローバジェットの為、キャノン EOS 7Dデジタル一眼レフカメラで撮影されたようです。また少ない台詞は、全てアドリブ。
ドレイク・ドレマス監督の(私は)苦手な手ぶれのドキュメンタリータッチ&その瞬間、瞬間で、生まれる生々しい言葉&Dustin O'Halloranの繊細なクラシック音楽で、切ない遠距離恋愛を疑似体験したようにな気持ちになります。
アメリカのジェイコブから電話がかかって来て、寝てるところを起こされて、不機嫌に素っ気なく答えて電話を切るアンナ。
でも切った後に眠れなくなって、ジェイコブに電話して、泣きながら「こっちに来て」って言うとこ。分かる!
切った後に、今の冷たかったかな?なんて酷い言い方したんだろう!って飛び起きるまでのアンナの心の変化が、その表情からよく分かる。
ジェイコブも「分かった、30分で行くよ!」と笑った後に、「2~3日待ってて」って。ここ、二人の感情の起伏が伝わる、凄くいいシーン!
でも恋する気持ちが愛情に変わって、結婚。アンナがアメリカに住むってなった時に、違法滞在の過去が問題になって、配偶者ビザが認められない。結婚はイギリスでしても、別居状態です。
ここから、二人の問題は距離だけではなくなります。
遠くの好きな人より、近くの寂しさを埋めてくれる人。
そんな人に縋りたくなる気持ちも、よく分かる。
アンナが浮気相手とベッドにいる時、切れてしまうブレスレット。
傍に浮気相手がいるアンナが「I MISS YOU」とメッセージを送り、同じく隣に浮気相手がいるジェイコブが「I MISS……」まで打ち込んで消してしまう。とか、二人に起こる出来事に、いちいち鳩尾が痛む。
また、この浮気相手二人が、魅力的なんです。ジェイコブの相手サマンサが、まさかのジェニファー・ローレンス。私見ですが、ジェニファーは「早熟のアイオワ」「ウインターズ・ボーン」また本作のような、インディペンデント系の映画の方が、個性が際立つと思います。
アンナのお相手サイモンが、トワイライトシリーズのチャーリー・ビューリー。むっちゃイケメン。
もうそれぞれの浮気相手と、付き合えばいいじゃん!って、恐らく二人も気持ちが浮気相手に、相当入り込んだ瞬間!
アンナの配偶者ビザが認められます。
なんだろうか、このタイミング!この運命の悪戯!あ、悪戯というか、何かを試される感じ。試された二人の結論が、「シャワールームで行き詰まる愛」なんです。
行き詰まる愛と書いて、「結婚生活ってそんなもん」と読み替えてもいいと思います。
何事も、「タイミング」って大事。浮気も結婚もタイミングだと思う。捕まえたり、わざと逃したり。タイミングとは上手く付き合いたい。そして、潔くそこから引いたり、突き放す強さも持ちたいと思う。
あと、ここまで書いてこんなこと言うのもなんですが、ジェイコブ(アントン・イェルチン)に拘る理由が、全く分かりませんでした!そんなに魅力ある!?
遠距離恋愛は絵空事…?
サンダンス映画祭で審査員大賞を受賞した、日本劇場未公開のラブストーリー。
イギリス人留学生のアンナは、ロスの大学でジェイコブと出会い、瞬く間に恋に落ちる。ところが、ビザの期限が切れてもアメリカに留まっていたアンナはイギリスへ強制送還。遠距離恋愛が始まるが…。
タイトルやあらすじだけだとロマンチックな印象だが、なかなかにシビアな内容。
始まった遠距離恋愛。
喧嘩や擦れ違い、お互いに別の相手が出来たりと、紆余曲折乗り越え、結婚。
しかし、かつてのような熱い想いは無くなっていた…。
遠距離恋愛に憧れる人は少なくないらしい。一途な想いは確かにロマンチック。
でも、実際はどうだろうか。
会いたくてたまらない、浮気してるんじゃないか…そんなモヤモヤした気持ちが溝を生み、その溝が心と心を離れさせる。
一度離れた想いはあの時と違う。
シビアな描き方は遠距離恋愛に憧れる男女に一槍突き刺す。
台詞も演技も即興。
若手俳優たちはその演出に見事に応えている。
アントン・イェルチンもさることながら、アンナ役のフェリシティ・ジョーンズがフレッシュ!
今や若手女優のトップ、ジェニファー・ローレンスも出ていて、掘り出し物。
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