「ミステリーですよね」さよならドビュッシー akebonoさんの映画レビュー(感想・評価)
ミステリーですよね
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公開の時から気になっていた作品。
でも、劇場公開時には観ることなく。今回は、なぜかGoogleのトップページがきっかけに。先日が、ドビュッシーの生誕151年?だったので、使われていて、それを見て、この映画のことを思い出し、ちょうどBDがレンタルセール中だったので、借りて観たという順序。
さて、中心となる中山七里さんのストーリーについては、原作よんだら面白いんだろうな、と思えるもの。音楽・ピアノを中心に据えたミステリーとしては、面白かった。そうして、主人公の岬洋介シリーズの第1作だということも知った。
ルシアと遥が同じ玄太郎の家で育つことになった、という段階で、おおまかなストーリーは想像がついた。火事のシーンで決定的に。この作品の謎解きは、そういった点ではなく、犯人の動機に移ってしまった。そうして、まさかの加納黒幕の結末。
結局、この映画の中心は、事件のミステリーではなく、前提としての遥(ルシア)の秘密を、どう皆で確認するか、という方向に向かい、コンクールの映像で、それを完結させる。まことに映画的な展開。
その他、演出や脚本について見れば、やや粗い面が目についた。ともに練れてないな、という印象。友情出演?で堤監督が顔を見せているが、その辺り、どう感じていたのか。丁寧な脚本と演出、キャスティングの再考が可能であったならば、もっと面白い映画になったと思う。ただ、主演の清塚信也さんは、別格。これは代われる人がない。いや、辻井さんか。。
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