「機内での攻防がもっとあれば、もっと良くなったと思う。」パニック・フライト よしさんの映画レビュー(感想・評価)
機内での攻防がもっとあれば、もっと良くなったと思う。
クリックして本文を読む
テロリストが、暗殺の為に対象者の宿泊予定の部屋割り変更を画策。その変更が出来る主人公を飛行機で脅迫する・・・と言うストーリー。
中々面白い作品でした。後半、着陸前後からテンポアップし、とてもスリリングです。
飛行場での逃走、ロケットランチャーの着弾、実家での格闘。スピード感があり息をつかせません。
父親の命をかけて反抗するのですが、その覚悟を決めた心情も触れられていて好感が持てます。
ただ、残念な所が幾つか。
一つ目は、肝心な飛行機内での攻防が少ないこと。現実的には出来ることはすべて行っているのでしょうが、映画的には少々起伏に乏しい印象です。周囲の乗客をもう少し絡める等、工夫が欲しかったです。
二つ目は、そもそも設定に無理があるように感じます。ロケット迄持ち出すのであれば、危険を冒してまで部屋を変える必要はないと感じます。暗殺を実行した(失敗した後)であれば、実家にまで追ってくる必要もありません。
もう幾つかの工夫で格段に面白くなった、とそう感じさせる一作でした。
コメントする