劇場公開日 2013年4月27日

「岡田くんの格好良さにほれぼれ」図書館戦争 gsacraさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0岡田くんの格好良さにほれぼれ

2013年5月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

萌える

本作を見終わって思ったこと、第一は題名の通り「岡田准一が格好良く育ってくれて嬉しい」ということでした。

個人的には真田広之さんを彷彿とさせる雰囲気で、幅広い役をこなせそうなところが非常に良いです。良い俳優が見られるのは映画ファンとしての喜びですから。
阿部寛さんに並んで、今後も楽しみにしたい俳優です。

出演の役者さんに関して言えば、栗山千明さんも素晴らしかったですね。「自然な演技」とはこういうのを言うんだろうな、と顔の造詣だけでない魅力を楽しませてもらいました。

その他の方も、主だった方々は皆良い役者を使ってくれたな、と見ていて嬉しい作品です。。。。が、ヒロインの榮倉奈々さんだけは物足りなかったですね。
キュートで、女の子としての魅力たっぷりなところは、当方男性なので楽しいのですが、いかんせん演技がちょっと・・・薄っぺらかったな~。
岡田くんと二人のシーンでは、彼の演技だけを見るようにしてました。キャストについて唯一残念だったところです。

映画の出来も良かったですよ。ハリウッド等に比べると非常に拙い我が国のCGを前面に立てないため、画としても破綻を感じません。戦闘シーンも緊迫感があり、日常シーンのほのぼの感との対比も良く、最後まで楽しく拝見できました。

ちょっと堅い話をすると、権力者というのは、「表現の自由」への規制をしたがるものなんですよね。お隣の国なんか典型的ですが、日本でもちょっとしたことを契機に制約の動きが芽を出そうとしてます。
本作はその怖さを極端な、しかしあり得ないではない形で見せてくれます。

今も首相を筆頭に憲法改正を騒いでいますが、何かと「国民に新たな制約を課そう」とするのが既に間違いで、憲法は「権力を縛るため」にあるということを忘れずにいたいと改めて思わせてくれました。

gsacra