藁の楯 わらのたてのレビュー・感想・評価
全154件中、101~120件目を表示
狂った役の藤原竜也は凄い
全体的に悪くないけど、後半ややダラける感じです。
前半はSPも刑事も、出てくる登場人物全員が怪しくて
やたら血液が飛び散る感じは三池崇史だなーと。
大沢たかおの葛藤シーンはセリフ多すぎてややしらけました。
藤原さんのいい仕事
藤原竜也の芝居がかった大げさな喜怒哀楽の受け皿としては、完璧な役どころだったのではないか。それぐらい観てるこっちを本気でイライラさせ、引きつった笑いをもたらし、心からのため息をつかせる、非常に効果的、かつ隅々まで行き届いた人間のクズが仕上がっていた。
そんな完璧なクズを使って理性を試される2時間。精神的苦痛を与えるどころか、全力で狂わされる。もう何のために何をするべきか、訳がわからない。
信念を貫き続けることの困難さと意味。
このテーマで邦画を作ると、とてつもなく重くて暗い作品になりそうだが、ハリウッド級のアクションシーンや演出が、重々しさをうまく発散している。
役者の演技も良く、画面映えもしてちゃんとテーマもある。
あれ?もしかして結構いい映画なんじゃない?
なかなかに面白かった
基本邦画に期待しないたちで、三池監督の過去作も鑑賞したものはあまり好きではないので、過度に期待せず鑑賞しました。
原作は読んでませんが、あまりに過剰な設定は邦画らしいというか、小説原作もこうなのかな?と思うほどでしたが、究極の選択のジレンマみたいなものを上手く映像化していたと思います。博多発の新幹線車内に拳銃所持した人がやたら多かったのは、逆にリアリティなのかもとニヤついてしまいました(笑)
レビューは評価がイマイチの様ですが、アクションの要素を含めたクライムムービーとしては、邦画に珍しくスケール感のある映像で見ていて飽きなかったです。CG然とした場面も少なかったし、なかなかの大作なのではないでしょうか?
問題提起というほどのテーマはありませんが、主人公の苦悩やジレンマ、エンディングに繋がるありきたりのハッピーエンドだけではない感じが、私にはちょうど良かったです。知り合いにも勧めたいレベルでした。
ただ、一点だけ。三池監督作は何かいつも尺が足りなくて端折られたように感じるところが確かに多いですね?もう少し主人公への感情移入、伏線などに時間を割いて貰いたかったです。
正しさとは何かを問いているの?
犯罪者を守ることを命じられたSP銘刈の葛藤を描きながら、正しさとは何か考えさせらる映画なのだろうか。
藤原竜也の演技が妙にリアルで、そんなことを考える余裕もなく、清丸を殺したら10億円という設定に入り込めないまま、ただヒヤヒヤモヤモヤした。
大沢たかおさんをもっとかっこよく見せても良い印象。
嫌いじゃない。
大沢たかおカッコいい。内容的に初期段階でキャストから変に深読みして観賞してしまい、やはりの結果。ただ嫌いじゃない。藤原竜也・山崎努と芝居が濃いキャストで気になる人も多いかも。松嶋菜々子、時間の流れを感じます。
しっかりと見応えあった
軽い気持ちで借りたけど、なかなか、ハリウッドムービーのようなエンタメ感満載。
清丸が幼女の性犯罪者だからか、周りが油断しすぎだと思う。弱い奴と油断しすぎ、こいつは狡猾なヤツなのだ。
最後の5分くらいも救いのなさと、その次のシーンに救いを感じて、よかった。
観て良かった
すごく考えさせられる、メッセージがしっかりした物語で本当に観て良かったです。
SFではなく、現実に起こり得なくない事件なのが怖いし、リアル。
自分が遺族になってしまったら、、と考えると、今の日常の大事さに気づかされました。
いくら子供のために出世したいといえ、ママSPはあんな危険な任務請けちゃダメです(T ^ T)
一生の問題
難しいな正義というものは。
これだけのもうどうしようもないような悪人も守る。守るのが正義。
被害者は殺したくてしょうがない。しかし、それは悪とはいえない。
むしろ正常に感じるし、正義なのかもしれない。
矛盾している。ほんとに難しい。
正義とは何か。一生考えてもわからない。
難しく、重い映画だった。
最後にこれだけ憎悪をかき立てることの出来る悪役を演じられる藤原竜也はさすがだと思う。
最初から最後まで目が離せない。
迫力ある映像、圧巻の演技、息もつかせぬ展開、これぞ映画!という魅力溢れる作品。
ツッコミどころは数あれど、それを補って余りあるスリル!ショック!サスペンス!
仕事終わりに鑑賞したのだが、全く眠くならず、最初から最後まで目が離せなかった!
一番ラストのシーンも非常に良い。
あのラストがなければ4.5どまりだった。
素晴らしい余韻を残す最高のラストシーン。
「悪の教典」より断然面白い!
7歳の女の子が無残に殺された。犯人は清丸国秀。少女ばかり狙う異常犯。少女の祖父で財政界の大物・蜷川は、清丸を殺した者に10億円を支払うと宣言。身の危険を感じた清丸は警察に出頭、警視庁は清丸の移送にSPを付けるが…!?
三池崇史監督のエンタメ精神が冴え渡った、日本映画としては極上のハラハラドキドキのエンターテイメント!
最後までスリリング。アクション・シーンも迫力アリ。
余計な描写を省き、スッと話が始まるのもイイ。
金に目が眩んだ者が襲いかかる。国民だけではなく、警官までも。
清丸を狙う者は人生に追い詰められた者ばかり。せめて家族の為に金を残そうとするが、その狂気が波紋を広げ、更なる罪に連鎖していく。
移送チームは身を呈して清丸を守るが、命を落とす者も。犠牲になった仲間にも家族が。
手段を変えつつ移動するが、何故か居所が筒抜け。移送チームの中に裏切り者が…?
疑心暗鬼、犠牲、狂気が浮き彫りになり、観る者の正義が揺さぶられ、問われる。
役者陣は皆、熱演。
大沢たかお演じる主人公・銘刈は、妻を飲酒運転の事故で奪われた。そのドライバーは以前も同様の事故を起こした再犯者。言わば、清丸と似た者。表には出さないが、清丸を憎む気持ちは人一倍。職務との間で苦悩し葛藤する姿を演じ切っている。
松嶋菜々子もクールなSPを格好良く演じててイイが、別に松嶋菜々子でなくとも良かった気も…?
岸谷五朗はちょっとタイプキャストに感じたが、キレやすい若い刑事・永山絢斗と人情派刑事・伊武雅刀は印象的な見せ場を残す。
そして、清丸を演じる藤原竜也。
劇中、何度殺したいと思った事か(笑)
とにかく、クズ、クズ、クズ、クズ、クズ…×100万回。
身の危険に脅えてるのかと思いきや、狂気する世間を愉快に笑い、守ってくれる移送チームにも神経を逆撫でする事を言う。
清丸のラストカットなどゲスの極み!(笑)
でも、その最初から最後までのクズゲスっぷりは逆に最高!
内容に粗が無い訳ではない。
日本国民が襲いかかるハズなのに、ご丁寧に一人一人襲いかかる。
後半は守る側の葛藤が描かれ、それはそれでイイが、せっかくのスケールの大きい題材が宙ぶらりん。
事の発端である蜷川の罪ももっと踏み込んで欲しかった。
…などなどが惜しい。
命を懸けてまでクズを守る価値はあるのか?あるとすれば意味は?
その答えは主人公・銘刈が体現してくれる。
面白かった!
あっという間
面白かった。
原作がいいと、映画への期待値があがり
がっかりする事もあったりしますが、この作品は期待値越えでした!
原作に忠実で、面白い。
俳優陣の抜擢もイメージ通り
結末を知っていても、ハラハラ・ドキドキしながら楽しめます。
アクションシーンは、勿論迫力があって興奮しましたが
心理戦?仲間との信頼関係などの描き方もよかったです。
やっぱり、個人的には大沢たかおさんが素敵すぎました。
あの、ワイルドさ芯の強さ・・・もうかっこ良すぎました。
今回は、女の子2人で見に行きましたが
映画終了後は、興奮が冷めず大盛り上がりしちゃいました!
とにかく、見て良かったと思える作品でした。
ブラボー!
いやぁ、何から書けば良いんですかね?
やっぱ原作者ですよね。映画化するのって原作はやはり大切ですね。
良い原作はいじっちゃいけません。
小説そのものは、文庫化された後直ぐ読みました。最初はビーバップの作者だと知らず、途中で出てきた台詞で、んー?て思って慌てて解説見たんですよね。で、あの作者かと!ファミコンで最初にやったゲームのあの作者かと!
で、読み進めたらスゲーなと!いや、ビーバップで丸刈り命令の後完全スキンヘッドって落とし方の再来だなと!
で、映画化。キャストかぁ、ハリウッドだったらどうするだろ?ん~、基準としてはスタローンのコブラかなぁ、いやあいつは犯人殺しちゃうなぁ。ジョンマクレーンは?同じか…、お、いたいた!ケビンコスナー!ボディーガード!チョット無理か…なんて事を考えさせてくれる小説でした。
で、実際の映像と演技ですけどGoooooodJooooob!です!
もしかしたら海外で焼き直しあるかも?て思いました。てのがストーリーと演技はパーフェクトなんだけど、スクリーンである必要性があんまり無いのね。ハリウッドとかならその辺考慮してスクリーン限定版ドハデ映像もいれてくれるのかな?とかね。
まさか、なんだけど「探偵は…」はこの作品の評価上げるための噛ませ犬って事はないよね?
久しぶりの当たり映画。
数人で見に行ったのですが、主人公を「藤原竜也」で観てる人がいました。
…主人公は「大沢たかお」ですからっ!
この映画の「ヒキ」は、なんといっても原作者「木内一裕」と「三池崇史」でしょう。
ビー・バップな人がなにを書いてくるのか?そして、三池崇史がそれをどう料理するのか。
自分には見に行く価値がありすぎるほどありました。
「10億円で人殺しをする人達」はどういう状況であるか、
また、どういう煽りを入れることにより、成立するのか。
簡素ではあるけど、わりと説得力のある設定となっていました。
この、ハリウッド映画だったらほったらかしにされそうな思考と指向を、
さらっと触れる(回収する)あたりに、感動を覚えました。
画は、全体的に三池演出が際立つスピーディーな映画でした。
車内を狭く感じさせない「撮り」は本当にすごい。
人の呼吸に合わせるタイミング、カット。
「切り替わる瞬間」を観客に分かりやすく、かっこ良く撮れる三池監督は天才です。
ゼブラーマンの時にこれやれよ、とも思いましたが、過去の事は水に流します。
今作は、外国でも通用するエンターテイメントになっていると思います。
たいへん満足のいく作品でした。
全154件中、101~120件目を表示