藁の楯 わらのたてのレビュー・感想・評価
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道徳的ジレンマ
いわゆるトロッコ問題がテーマの寓話なのかなと。
最初は共感できる「被疑者を無事護送するか殺して金をもらうか」という問題から徐々にハードルが高くなって行き、最後は恐らく大半の観客が飛べないであろう高さになる。
最後の最後まで主人公が守りたかったのは自分自身なんだろうと思う。
ここまでシビアな決断したことないけど、結構身につまされる映画だった。胸がモヤモヤ、ドキドキして息苦しかった。
大沢たかお、藤原竜也の演技も素晴らしかった。
ストーリーや設定に気になる点は多々あったが、 私は読み取ったテーマにはまった感じ。
ともかく清丸の言った「スゲエ」に尽きると思う。
清丸のスゲエは、こんなバカが本当にいるのか、という意味だと思う。
子供の頃に見たヒーロー物や魔法少女物の主人公が必死で守ろうとしていた何か。
年を重ねて経験を積むにつれ「とはいえ現実は無理だよねぇ」と思うのが当然の何か。
ニヒリストやリアリストがバカにする何か。
和布刈が正しいとのかどうかも分からず、拠り所もなく、妄想によりギリギリ支えられることで貫いた何か。
初現実の世界に初めて見た自分と違う世界の人間だったからこその「スゲエ」だと思う。
私も「スゲエ」と思った。
復讐は自己満足やけど、自己満足の何が悪い
最後まで命をかけて清丸(藤原竜也)を助けようとした銘苅(大沢たかお)の行動は凄いと思うし、自分が同じ立場なら速攻で清丸を殺しにかかると思う。
清丸は最後の最後まで人を殺そうとする救いようがない人間だった。助ける価値、守る価値のない人間だった。この清丸を演じる藤原竜也はいつものように安定の演技だった笑。
誰もハッピーにならない映画だった。
うーん。
映画自体は全体的にメッセージが曖昧。鑑賞後何も残らない。
2時間弱という限られた時間しかないので、映画にはありがちなことですが、キャラクターの見せ方で何か残る物があったかもなぁ〜と思うが、ドラマでやられてもだれるか…。アンフェアのようにミステリー要素があれば…?笑
大沢たかおはやっぱりかっこいいなぁ。俳優陣はみんなよかった。惜しい。
ううん。。。
話題になってた印象…があったので見てみた。
大沢たかお、松嶋奈々子、藤原竜也と好きな俳優さんもそろってたし。
ほなけどなー…という感じ。
孫を殺された大金持ちが
10億円の懸賞金をかけるというのはわかるし
10億円の懸賞金、殺人未遂でも1億円くれるとなると
そりゃ殺そうとする人いっぱい出てくると思う。
そこまではおもしろかったんやけどー
なんで殺されるのが嫌で警察に出頭したのに
松嶋奈々子殺して逃げようとするのか…意味がわからぬ。。
おばさんくさい…ってどこがや…とも思う。笑
ロリコン殺人者って頭おかしい具合をだしたかったのかなー
もっとベタでよかったのになー
それか最後大沢たかおが殺しちゃうとかいう
逆に狂った終わり方でもよかったのになーとか
なんだか色々納得できなかった。
けど、狂った役を演じるのは藤原さんすごいいいわーと再確認。
金の誘惑
いい役者さんが多く見応えありました。
護送中の清丸の命をあの手この手で狙いにくる展開がワクワクさせてくれます。
本来なら護る側にいるべき身内に対する疑念。
どうしようもない凶悪犯を命をかけて護る必要があるのか?という葛藤と向き合う主人公。
とても面白かったです。
家族愛の押し売り
「お孫さんはこんなことを
望んでいますか?
死んだ人間の声に耳を傾けてください。」
この台詞がいかにも正しい描かれ方だけど
そんなの綺麗事だよ、
たった7歳で、
検死でも瞼が持ち上がらないほど
ぼこぼこに殴られて殺されて、
精液かけられてドブに捨てられたら、
だれか私の代わりに犯人を殺して
って気持ちにくらいなるんじゃない?感。
【家族愛の押し売り】
事故現場で少女を確認し
犯人に強い怒りや憎しみを持ちつつも
警護にあたり、
襲撃してきた公安に撃たれ
最後は1人になる母を想いながらの死とか。
移送途中、
家族にお金を残すため
清丸を殺そうとした中小企業社長に
人質にとられた少女を救うため
社長を銃殺し、
連行されていく
少女らと同い年ほどの孫がいる刑事とか。
多くの場面に家族エピソードがあって、
あえて差し込んでる感がすごくて、
全体的に安っぽい陳腐さを覚えた。
【ゴールありきの詰め込み設定】
後半はツッコミ所が多すぎて
描きたいストーリーに合わせて
無理やり作られてくシーンに激萎え。
母親自殺のニュースで
藤原竜也が泣き出したとき、
「少し休もう」なんて車を止めた上
たった2人しか護衛居ない状態で
あんな自由に動ける状態にしてる時点で
フラグ立ちすぎ。
防弾チョッキ着てても
あれだけ至近距離だとダメってことなの?
無事移送とか言って
あんなどこからでも狙われるところで
身柄引き渡す意味も分からないし、
殺人鬼の近くに武器転がってるのに
だれも動かないとか馬鹿すぎて。
地上波でやってたので観賞、
くらいがちょうどいい映画。
藤原竜也のクズッぷり
藤原竜也好きの自分としては、ここまで救い様の無いクズ役を藤原竜也に演技させる必要があるのか・・・せっかくの映画だけに、もやもやしてしまいました
ただ、清丸の役は、本当に藤原竜也が表現していて
どこにでもいそうだけど、どうにも掴みどころがなくて
存在感があるようで、まったくない。
でも、倫理観は、ほぼ存在していなくて、サイコパス的なトコロがある
その、存在感が薄い、どこにでもいる感が
逆に怖さと、いくら説いても、変わらないだろう・・・という絶望感を与えてくる
そんな存在に周りはどんどん揺れていくのだけど
大沢たかおだけは、変わらない
果たして、この作品の問いていることとは?
ラストの清丸の発言が、全てを決定する。
面白かった。
「本当にこいつを助ける意味あるのかよ?」
という疑問を抱きつつ。
結局、ラストで清丸が放った一言が全てを決定づける。
…おいおい。
別の一言であれば、映画全体の印象もまた変わっただろうに。突き放すなぁ〜(笑)
法治国家であること、報復の禁止であること、守りたいものがらあること、様々な心情、事情を複雑に入り乱れさせた傑作だと思います。
10億欲しいー!私なら即清丸を狙います(笑) 途中まではとても緊迫...
10億欲しいー!私なら即清丸を狙います(笑)
途中まではとても緊迫感があって面白い。誰がどこから来る?裏切り者は誰だ?
エンディング、まるまる不要。清丸ほっといて蜷川と論戦してどうする?蜷川の方が正論やし。誰か清丸撃てよ!この映画、こんなツッコミどころは満載、それはそれで楽しめるかも(笑)
個人的には、清丸の口に銃を突っ込んだところ、撃ったのか、撃たなかったのか、でエンドの方が良かったかな。
それより先日、我が老いた母を騙し、100万程の現金と通帳他全財産を持ち去った奴を捕まえてください。10万出します(笑)
ほんと殺してやりたくなります。そういう気持ちはわかります。
SPとは
・盾役のSPなのに防弾チョッキ一つ着てない
・一般市民の車になぜか包丁がある
・SPが清丸を守るために襲撃者を撃ったらどこかに連れて行かれただでさえ少ないSPが減る
・清丸の場所が割れてるからとSPが携帯電話を預かろうとするが電源を抜いたり無線モードにさえしようとしない
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